2007 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン17/17Fによる細菌感染防御機構の解析
Project/Area Number |
19041025
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩倉 洋一郎 The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (10089120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 茂 東京大学, 医科学研究所, 助教 (80345032)
西城 忍 東京大学, 医科学研究所, 助教 (60396877)
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Keywords | サイトカイン / 生体防御 / Th17 / 細菌感染 / マウス |
Research Abstract |
獲得免疫による細菌感染防御にはTh1応答が重要であると考えられてきたが、近年、細菌感染におけるTh17応答の役割が注目されている。IL-17は活性化T細胞が産生する炎症性サイトカインであり、好中球の遊走、炎症性メディエーターの発現誘導などを介して炎症性疾患の発症や生体防御に関与していると考えられている。また、IL-17のファミリー分子・IL-17FはTh17から産生され、IL-17とレセプターを共有し、生理活性も類似していると考えられているが、免疫系や感染防御に於ける両者の生理機能や役割分担には不明の部分が多い。本研究では、IL-17 KO、IL-17F KO、IL-17/IL-17F KOマウスを用いて、細菌感染に対する自然免疫や獲得免疫の成立過程に於けるIL-17,およびIL-17Fの役割を細胞外寄生グラム陰性細菌(C.rodentium)、細胞外寄生グラム陽性細菌(S.aureus)をモデルとして検討した。C.rodentium感染においては、IL-17 KO、IL-17F KOマウスの両方で感染が増悪化し、IL-17、IL-17Fそれぞれが腸管における細菌感染防御において異なる機能を持つことが明らかになった。一方、S.aureus感染においてはIL-17/IL-17F KOマウスのみが感染抵抗性が低下しており、腸管とは異なり鼻粘膜においてはIL-17/IL-17Fは重複した機能を持つことがわかった。このような臓器特異性や病原菌特異性を示す原因は未だ不明であり、今後、その分子機構を詳細に検討する必要があると考えられた。
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Research Products
(41 results)