2008 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルスおよび細胞由来FLIPによる宿主細胞の増殖・感染防御制御機構の解析
Project/Area Number |
19041034
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
米原 伸 Kyoto University, 生命科学研究科, 教授 (00124503)
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Keywords | 遺伝子 / ウイルス / 細胞・組織 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
v-FLIPのWntシグナル増強の分子機構を明らかにするため。酵母を用いたtwo-hybrid法と抗FLAG抗体によってFlag-E8と共免疫沈降するタンパク質の質量分析(LC-MS/MS)解析を実施した。質量分析解析ではPI3キナーゼ制御サブユニットp85が、two-hybrid法ではPI3キナーゼ制御サブユニットp55を同定することができた。さらに解析した結果、1)これらの分子は実際にv-FLIP E8と会合すること、2)E8と強発現することによってE8のWnt3a処理によるTCFの転写活性増強作用をさらに強めること、3)安定型の変異β-catenin発現によるTCFの転写活性増強作用も同じように強めることが明らかとなった。 そして、さらに解析を加える目的で、PI3キナーゼ制御サブユニットp85の発現をshRNAの発現誘導系で実施した。しかし、p85の発現抑制を誘導しても、v-FLIP E8によるWntシグナルの増強作用には、変化が認められなかった。この結果は、v-FLIP E8のp85への結合は、E8のWntシグナル増強作用には関わっていないことを示唆している。現在、E8と会合することが質量分析解析等で示唆されている他のタンパク質の関与を解析している。
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[Journal Article] Mechanism of NKT cell activation by intranasa coadministration of α-galactosylceramide, which can induce cross-protection against influenza viruses2008
Author(s)
Kamijuku H, Nagata Y, Jiang X, Ichinohe T, Tashiro T, Mori K, Taniguchi M, Hase K, Ohno H, Shimaoka L Yonehara S, Odagiri T, Tashiro M, Sata T, Hasegawa H, Seino K
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Journal Title
Mucosal Immunology 1
Pages: 208-218
Peer Reviewed