2007 Fiscal Year Annual Research Report
小胞子培養を利用した植物の胚発生と種子形成に関与する因子の機能解析
Project/Area Number |
19043002
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
横井 修司 Iwate University, 農学部, 准教授 (80346311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 義人 岩手大学, 農学部, 教授 (10133894)
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Keywords | 小胞子培養 / 胚発生 |
Research Abstract |
本年度は胚発生特異的に発現誘導するP22a1プロモーターの有効性の解析を行った。 小胞子培養によって胚発生に移行した小胞子のみを効率的に選抜するため、B.napusのリサンドラに胚発生初期に発現誘導するP22a1遺伝子のプロモーターにGFPを融合したコンストラクトを導入した形質転換体6系統(系統番号1,3,7,10,17,18)を解析した。各形質転換体を閉鎖系温室で自然条件下で生育させ、小胞子培養を行い、高温処理によって不定胚を誘導した。 小胞子培養後12時間ごとに無作為に300個の小胞子を選抜し、蛍光と胚発生の進度を観察した。観察は7日間行い、84時間までに細胞分裂は認められたが蛍光が観察できない場合には、その系統(個体)は蛍光を発しない系統と判断し、以後の解析から除外した。 観察の結果、36時間〜48時間後から蛍光が観察され、二細胞分裂は主に48時間〜72時間後にかけて起こることが明らかになった。蛍光の強弱には、かなりの個体間差・系統間差が見られた。また、Line3,7は蛍光が見られず、またLine10は蛍光が非常に弱かったため、GFP発現による選抜から除外した。上記の結果を受けて、Line1,17,18を胚発生特異的遺伝子単離のためのサブトラクション実験に用いることとした。
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Research Products
(4 results)