2008 Fiscal Year Annual Research Report
小胞子培養を利用した植物の胚発生と種子形成に関与する因子の機能解析
Project/Area Number |
19043002
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
横井 修司 Iwate University, 農学部, 准教授 (80346311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 義人 岩手大学, 農学部, 教授 (10133894)
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Keywords | 小胞子培養 / 胚発生 |
Research Abstract |
本年度は以下の研究を行った。 先行研究からBrassica napus L. cv Lisandraの小胞子培養から得られた小胞子由来胚をABA処理、無処理に分けサブトラクションを行った際に得られた乾燥耐性獲得時に特異的に発現する候補遺伝子を単離した。この単離遺伝子の胚発達過程の発現を詳細に解析するため、自家受粉後の蕾を20日までは2日おき、25日からは5日おきに受粉後60日までサンプリングし、透明化による胚のステージの確認とtotal RNAの単離を行った。また、候補遺伝子のうちから8遺伝子を任意に選定し、シロイヌナズナのT-DNA挿入変異体を入手した。これらの変異体のT-DNA挿入をPCR法によって確認し、遺伝子型を調査した。8系統のうち7系統において遺伝子型を決定することができた。遺伝子型を確認できた7系統を栽培したところ、1系統において英の形態が野生型と比較して半分程度に短くなる表現型を見いだした。また、この系統は野生型と比較すると分枝数が少なく、全体的に青紫色様が見られた。また、通常は野生型のように花芽は分枝部分の上部に形成されるが、ホモ個体では、分枝部分の下方に花芽が観察された。この変異体系統は、胚発生時に胚珠の形成が正常に行われていない可能性が高く、今後ABA感受性を含めた詳細な解析を行う予定である。
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Research Products
(2 results)