2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19043009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石水 毅 Osaka University, 大学院・理学研究科, 助教 (30314355)
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Keywords | 花粉管 / 細胞壁 / ペクチン / 糖鎖 / 糖質分解酵素 / 糖転移酵素 / ボリガラクツロナーゼ / 生化学 |
Research Abstract |
花粉管伸長におけるペクチン合成の生化学的解明のため、研究実施計画に基づき、以下の研究を進めた。 ペクチン主骨格ポリガラクツロン酸の合成酵素の精製を試みた。アズキ上胚軸500gからのミクロソーム膜画分を試料とした。ゲルろ過、スクロース密度勾配遠心、MonoQ、UDP-ヘキサノールアミンアガロースを用いて精製を進めた。これまでに確立した本酵素の安定化条件の適用により、このような多段階の精製が初めて可能となった。しかし、酵素の構造解析を行うためのタンパク質同定には至っておらず、精製法のさらなる改善を行う。 膜結合型ポリガラクツロナーゼがゴルジ体内腔に局在することを新たに見出した。ゴルジ体内腔はペクチンが合成される場であり、本酵素とペクチン合成の関連に興味が生まれた。エンドウ上胚軸3kgからDEAE、ゲルろ過、CM、ゲルろ過、MonoSクロマトグラフィーを用いて精製を進めた。精製酵素はエキソ型酵素で、より短いオリゴガラクツロン酸を好み、合成酵素の基質特異性と相補的であった。今後は、構造解析あるいは候補遺伝子の機能解析を行い、本酵素遺伝子を特定する。 ペチュニア花部・花粉・花粉管におけるEST解析を行った。7001個のランダムクローンを配列解析し、2410個の独立配列を得た。花粉・花粉管ではポリガラクツロナーゼなど細胞壁糖鎖代謝酵素が多く発現していた。花粉・花粉管の発現ESTには顕著な差異は見いだせなかった。
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Research Products
(10 results)