2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19044045
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
今村 健志 Japanese Foundation For Cancer Research, 癌研究所・生化学部, 研長 (70264421)
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Keywords | バイオテクノロジー / シグナル伝達 / 酵素 / 生体分子 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
本研究の目的は、TGF-β/BMPシグナルを調節するユビキチンシステムをin vivoで可視化し、その薬物や核酸医薬に対する反応性を生体で評価することである。具体的には、マウスに移植した細胞の中で、1)基質(TGF-β/BMPレセプターとシグナル伝達分子Smad)とそのユビキチンリガーゼ(E3)であるSmurf1/2、Arkadiaの結合、2)基質のユビキチン化を、SplitGFP(蛍光)とSplitルシフェラーゼ(発光)の系を用いて経時的に検出し、ユビキチン化の時空間的シグナル制御とその薬剤に対する反応性を動物個体レベルで解析する。本年度は、Split GFPのシステムを用いてTGF-β/BMPのシグナル伝達分子Smadのユビキチン化を細胞レベルで可視化することに成功した。そのユビキチン化はE3ユビキチンリガーゼSmurf1の存在下で増強した。さらに、Smadを用いた蛋白結合の実験に成功した。しかし、これらの蛍光強度は弱く、インビボでイメージングするためには改良が必要なことがわかった。さらに、ユビキチン化のイメージングについては基質とユビキチンを発現させただけである程度の蛍光が観察されたので、E3ユビキチンリガーゼ非存在下でのシグナルをいかに抑えるかが課題であることがわかった。さらに、Smadを用いた蛋白結合においてもシグナル非依存的な結合をいかに抑えるかが課題であることがわかった。
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