2007 Fiscal Year Annual Research Report
シロイヌナズナのカルシウム透過性機械刺激センサーの動作機構
Project/Area Number |
19045009
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
飯田 秀利 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (70124435)
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Keywords | 機械刺激センサー / 機械刺激受容性カルシウムチャネル / 立体構造 / シロイヌナズナ / 細胞感覚 / 多量体 / 出芽酵母 / カルシウムシグナル |
Research Abstract |
シロイヌナズナの機械刺激センサーの役割をするCa^<2+>透過性機械受容チャネル(MSチャネル)候補の構造解明を目的として研究を行った。本研究を始める段階で、そのMSチャネル候補として、飯田の研究グループがMealとMca2を特定していた。 本年度、昆虫培養細胞(sf9)を用いたタンパク質発現系を利用して、Mca2-6xHisタンパク質を大量発現させ、精製することができた。なお、Mcal-6xHisよりもMca2-6xHisを先行させた理由は、Mca2-6xHisの方がsf9細胞中でタンパク質量が多かったからである。具体的な研究内容としては、まず、精製を容易にするためにMealとMca2のそれぞれのC-末端に6xHisタグを付けた融合タンパク質を作製した。この融合タンパク質は非融合タンパク質と同レベルのCa^<2+>取込み活性をもつことを、酵母細胞に発現させ、<45>^Ca^<2>取り込みを定量することにより確認した。次にこの融合タンパク質をコードするcDNAを昆虫細胞発現用のpFastBacプラスミドに導入し、融合タンパク質を発現し得るバキュロウイルスを作製した。これをsf9細胞に感染させてMcal-6xHisとMca2-6xHisを発現させた場合、これらが確かに活性をもつことを、酵母細胞を用いた場合と同様に<45>^Ca^2の取込み能を測定することにより確認した。その後、まずMca2-6xHisをアフィニティーカラムクロマトグラフィーにより精製した。今後、この精製標品を用いて立体構造を明らかにするよていである。さらに、酵母発現系を用いて、Mca1とMca2が二量体と四量体を形成することを明らかにした。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Essential, completely conserved glycine residue in the domain III S2-S3 1inker of voltage-gated calcium channel α_1 subunits in yeast and mammals.2007
Author(s)
Iida, K., Teng, J., Tada, T., Saka, A., Tamai, M., Izumi-Nakaseko, H., Adachi-Akahane, S., & Iida, H.
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Journal Title
J. Biol. Chem. 282
Pages: 25659-25667
Peer Reviewed
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[Presentation] Characterization of Arabidopsis plasma membrane proteins, Mcal and Mca2, involved in Ca^<2+> uptake and mechanosensing.2007
Author(s)
Nakagawa, Y., Katagiri, T., Shinozaki, K., Qi, Z., Tatsumi, H., Furuichi, T., Kishigami, A., Sokabe, M., Kojima, I., Sato, S., Kato, T., Tabata, S., Iida, K., Terashima, A., Nakano, M., Ikeda, M., Yamanaka, T., & Iida, H
Organizer
Gordon Research Conference on Mechanosensory Transduction
Place of Presentation
Biddeford, Maine, USA
Year and Date
20070722-27
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