2010 Fiscal Year Annual Research Report
実空間における複合感性と状況理解の多様性のロボティクス的モデル化とその応用
Project/Area Number |
19100004
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
加藤 俊一 中央大学, 理工学部, 教授 (50297107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 和昇 中央大学, 理工学部, 教授 (10266273)
庄司 裕子 中央大学, 理工学部, 准教授 (30286174)
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Keywords | 感性工学 / 感性のモデル化 / 教示学習・統計的学習 / ユビキタス情報環境 / モバイル情報環境 / 行動履歴解析 / 知識共有 / 信頼感・親近感 |
Research Abstract |
本研究は、1.一人一人の感性の多様性のモデル化技術を発展させ、モバイル・ユビキタス情報環境を連動させつつ、人間に心理的・身体的な負担をかけずに、計測・理解・モデル化する技術を高度化する。また2.個人の状況に適合した情報提供サービスの手法を発展させ、個人の行動履歴等の情報を統合して、一人一人が自身の状況を主観的に認識する過程を高精度にモデル化する技術と融合させる。また新たに3.一人一人が対象に関して持つ知識の体系の多様性を、人間に心理的・身体的な負担をかけずにモデル化する技術を研究開発し、全体として、一人一人が示す複雑で高度な多様性に適合して適切な支援のできる情報環境の基盤技術の確立に結びつけることを目的とする。 本年度は、1.ごく少数の事例から、利用者の注目する特徴量を推定し、計算機自身が類似画像を検索して教示データを補完し、これを統計的に学習する手法を開発した。これにより、感性の教示・モデル化のための被験者の労力が劇的に少なくなった。2.多種のセンサーを用いて計測した商品に対する行動履歴から、利用者が重視する属性とその値を推定する手法の精度を高めた。個人の行動履歴のサマリをその人の携帯端末に送る仕組みも開発し、これにより複数のユビキタス情報環境とモバイル情報環境を結びつけた情報サービスへの展開を可能にした。また、3.感性の異なる利用者間での情報共有の仕組みを開発すると共に、人に対する親近感・信頼感などの「高次感性」のモデル化にも着手した。
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