2011 Fiscal Year Annual Research Report
実空間における複合感性と状況理解の多様性のロボティクス的モデル化とその応用
Project/Area Number |
19100004
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
加藤 俊一 中央大学, 理工学部, 教授 (50297107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 和昇 中央大学, 理工学部, 教授 (10266273)
庄司 裕子 中央大学, 理工学部, 教授 (30286174)
坂根 茂幸 中央大学, 理工学部, 教授 (10276694)
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Keywords | 感性情報処理 / 感性モデル / マルチモーダル |
Research Abstract |
【当該年度の実施計画・具体的な内容】 総合評価実験として、実店舗を模したスマートショップを構築し、店舗内での被験者の個々の行動(例:立ち止まる、触る、手に取る、サイネージを見るなど)の検出、また、一連の行動パターンの計測と、これらの情報の蓄積(個人の行動履歴)により、被験者の知覚感性において重視される商品属性や具体的な属性値の推定を行った。併せて、ウェブショッピング等、実空間とは異なるサイバー空間上での購買行動(例:ウェブページのブラウジング、閲覧、リンクをたどるなど)と一連の行動パターンの計測からも被験者の知覚感性において重視される商品属性や具体的な属性値の推定を行った。また、研究期間中に新たに得た着想・知見として、複合感性による知覚過程の状態の分析に脳血流などの指標による脳活動計測を利用し、マルチモーダル知覚過程でどの情報(刺激)が優位となっているかと主観的評価との相関関係の分析も行った。 【成果・意義】 店舗内での行動観測から推定される被験者の感性的な特性と、サイバー空間上での行動観測から推定される被験者の感性的な特性にはかなりの一致性が見られた。また、一致しない部分は、素材感(手触り感)などサイバー空間上では知覚することが難しい情報(刺激)、実空間とサイバー空間の「動きやすさ」の違いなどに理由を求めることができた。また、新たに得た着想からの実験では、被験者の興味の対象の推移により、注目する情報(刺激)に合わせて脳の活性の高い部位が変化することが観測された。また、興味を持って視聴しているマルチメディア情報に対しては、前頭前野の活性が高まり、退屈している場合には、活性が高まっていないことが観測された。これは、従来の心理評価(アンケートによる回答)によらずに、被験者が好評価をしている情報(刺激)を、客観的に計測できる生理的な指標に基づいて推定することに道を開いたと言える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)