2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19104003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
國枝 秀世 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 教授 (00126856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小賀坂 康志 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10324386)
幅 良統 名古屋大学, エコトピア研究所, 研究員 (60377950)
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Keywords | 硬X線 / 望遠鏡 / 気球実験 / 多層膜 |
Research Abstract |
1。すざく衛星の硬X線観測データ解析 すざく衛星の観測データ等を解析し、4本の論文を投稿し、掲載された。対象は活動的銀河核2本、銀河団1本、超新星残骸1本である。特に、超新星残骸の観測では、すざくで初めて、超新星爆発による膨張速度を決定したことで、重要である。また、活動的銀河核の観測は、10-100keVの観測も行われ、その論文は投稿中である。これは、気球観測で目指す天体についての、現時点での最良の手がかりを与える。 2。X線望遠鏡の開発 (1)2010年度に予定されている、オーストラリアでのInFOCμS気球実験に搭載する望遠鏡の開発を行った。反射面に成膜する多層膜の最適化設計と試作を進めた。その反射率の測定をSPring-8で実施した。 (2)結像性能の向上のため、形状精度の良い、金属母型を用いたレプリカ鏡の試作を行う。初年度の研究で、剥離は可能になったレプリカ鏡のX線反射測定を行った。金属母型の加工痕の問題も含め、加工担当の共同研究者と検討を進めた。 3。Star Cameraの開発 2010年度に飛翔が計画されているオーストラリアでのInFOCμS気球実験では、昼間用星カメラを担当する。このため、実際にカメラを駆動し、画像処理、姿勢制御システムの構築を行った。この開発のため、アメリカ側から、大学院生が4ケ月来日し、その開発に参加した。
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Research Products
(6 results)