2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19104003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
國枝 秀世 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00126856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 譲 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (10135296)
松本 浩典 名古屋大学, 現象解析研究センター, 准教授 (90311365)
幅 良統 名古屋大学, 現象解析研究センター, 特任助教 (60377950)
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Keywords | X線 / 銀河・銀河団 / 望遠鏡 / 気球実験 / 加速 |
Research Abstract |
次年度以降の気球打ち上げのために、搭載用のX線望遠鏡と、昼間用星カメラを、ゴンドラ等主構造、主要機器に接続する機械的、電気的インターフェースの確立が本年度の課題であった。このため、機器の完成を高めることと、米国NASAの研究室で噛み合わせを実施した。 X線の望遠鏡は反射鏡の製作は終了し、その硬X線反射特性、集光測定の評価を、SPring-8で実施した。SPring-8のビームラインBL20に、硬X線望遠鏡較正用の機器類を持ち込み、本気球用硬X線望遠鏡を始めASTRO-H用硬X線反射鏡、イタリアのグループが将来の国際X線天文衛星用に開発している望遠鏡などの測定を実施した。この世界標準とも言える測定システムを用い、本気球用望遠鏡の特性測定を実施した。 気球観測で姿勢決定に用いられる昼間星カメラも前年度にハードウエアが揃い、その信号読み出し、取得した星像から、カメラの指向方向を決定するソフトウエアを確立した。これは、決定精度数秒角と取得時間1秒以内と言う要請に対応できることが実証された。また、本体機器からのコマンドを受けて、画像の取得をし、その時刻のカメラの指向方向を本体機器に返す動作の確認を行った。これと同時に機械的に星カメラとジャイロの指向軸のアラインメントの確立が課題となるため、それぞれの機器に基準となる小さなミラーを固定した。機器毎にミラーと機軸をまず確定し、次にこれらのミラーの相互方向測定することにした。このためには、既存の光学装置(トランシット2台)を用いた。これにより、飛翔実験のためのフィールドで打上直前の手順を確立することができた。
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Research Products
(5 results)