2011 Fiscal Year Annual Research Report
阮朝王宮の歴史的環境の復原-CG技術を活用した再現とGIS構築-
Project/Area Number |
19106011
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30063770)
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Keywords | 国際協力 / 技術移転 / 政策研究 / ベトナム / フエ / 修復 / 保存 / 王宮 |
Research Abstract |
[宮殿建築のCGによる復原] 高速処理コンピューターを使用して,デジタル写真測量を行う.そこで得られた寸法値を分析し,3次元CGによる復原モデルを,建築CADソフトウェアを用いて製作した.このとき,木製の模型を試行的に製作しながら,そこで細かい修正を加え,また細部意匠研究からの還元により,高精度な復原モデルを完成させた. [文化的背景の復原] 継続的に,欽定阮朝史料『大南-統史』『大南曾典事例』『大南寔録』の包括的な読解を進め,各建造物の造営過程,儀礼からみる建物の使われ方,さらに建築と都市の歴史的変遷について明らかにした. [GIS構築] 広域に分布するユネスコ世界遺産「フエの建造物群」における高効率・高精度の地図データ収集方法を確立させ,位置・写真・属性情報等をレイヤ構造に階層化,高精渡RTK測位によるセンチメートル単位の数値情報を収集.GPS技術とデジタルカメラ技術の融合を図り電子ファイルの属性情報を即座に収集.同時に,リアルタイム数値反映システムを構築し,測量チームと測量図面作成チームが同時に異なる場所(日越・二国間)で各々の作業を行う環境を構築した. またこれまでの研究成果の統合的な管理を,地理情報システムの構築により可能とした.また最終成果公開として,インターネット上での公開のためのシステムを構築した. [研究成果の公開] 既往の研究結果の最終的な調整を行い,レイヤ構造を整えた統合型GISと勤政殿の3次元CGモデルの完成及びそれらの多方面での活用方法を提示する.『文化遺産ディジタル・アーカイヴ』の一般公開と共に,一元的なシステムと多元的かつ双方向的な情報公開と綱限(ITセキュリティ)を整備する.8月には,現地ヴィエトナムにて,トゥアティエン-フエ省知事を交えた意見交換を行った.また,これまでの一連の当該研究活動の報告図書を作成した、
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Research Products
(8 results)