2007 Fiscal Year Annual Research Report
新機能Co基合金-その相安定性と工業材料への展開-
Project/Area Number |
19106012
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石田 清仁 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 教授 (20151368)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝沼 亮介 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (20202004)
大沼 郁雄 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20250714)
及川 勝成 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70356608)
山内 清 東北大学, 先進医工学研究機構, 教授 (70375202)
須藤 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80375196)
|
Keywords | 新機能材料 / 状態図 / 耐熱合金 / 磁気記録媒体 / 生体材料 / 熱力学データベース |
Research Abstract |
本研究では、Co基合金の熱力学・状態図データベース構築とそれに基づく耐熱材料・磁性材料・生体材料の開発を目的として行い、本年度の研究実績概要は以下の通りである。 Co基合金の状態図研究として、Co-W-X(X:Ti,Ge,Fe,Ni)各3元系及びCo-Mo-Ti各三元系を実験的に決定した。特にCo-W-Fe、Co-W-NiではMiscibility Gapの存在を確認し、Co-W-Geでは3元化合物Y'相を初めて見出した。 耐熱材料開発のための研究として、Co-Al-W基合金における添加元素(Ni,Cr,Ta,Mo,Nb,Ti etc.)のY/Y'相への分配挙動を決定し、析出形態に及ぼす影響について明らかにした。各元素がY'相固溶度線に及ぼす影響についても決定した。一部については高温強度の調査を開始した。 磁性材料研究としてハーフメタル型ホイスラー合金Co_2(V_<1-x>Mn_x)GaおよびCo_2Mn(Al_<1-x>Si_x)合金の相安定性と磁気特性に関する研究を行った。B2/L2_1規則変態温度はxに対してほぼ直線的に変化し、飽和磁化は電子数の増加に伴い直線的に増大、キュリー温度は上に凸の傾向を示すことが判明した。以上の結果はスピントロニクス材料探索に重要な指針を与えるものである。 また、磁気記録媒体として注目されるCo-W合金薄膜について、基板、成膜条件、薄膜組成と磁気特性との関係を調査した。MgO(111)単結晶基板を用いてRu又はRuCr下地にエピタキシャル成長するCoW薄膜を作製した。今後、磁気特性を評価する予定である。
|
Research Products
(9 results)