2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Design and Analysis of Algorithms for Insufficient Information
Project/Area Number |
19200001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Fundamental theory of informatics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
IWAMA Kazuo Kyoto University, 情報学研究科, 教授 (50131272)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Keywords | アルゴリズム理論 / 理論的性能保証 |
Research Abstract |
全ての情報処理の基礎であるアルゴリズムは,多種多様な情報が溢れている現代IT社会において特にその重要性を増している.情報過多の時代と言われているが,実は入力情報の不完全性をいかに扱うかが現代アルゴリズムの大きな課題となっている.例えば,商品相場のような時々刻々と変動する系に対するアルゴリズム設計等においては,最適計算に必要な入力データそのものが不十分な形でしか得られない.将来の入力の変動が予測できない条件のもとで,正確さや決定性の犠牲を抑えながら高速に近似最適解を得る,スケーラビリティを重視した情報処理技術が重要になっている.しかし,単純な発見的手法等に頼ったアルゴリズムでは,計算量のメリットと犠牲のトレードオフが分からない場合が多い. 本研究では,このような入力情報の不完全性を扱うアルゴリズム設計において,品質保証をいかに厳密に行うかを明らかにする.具体的には,近似計算,オンライン計算,確率計算,量子計算,通信効率の高い計算,安全性の高い計算,分散計算等の個々の枠組みに沿った要素技術をもとに,これを発展させた総合的な品質保証技術を確立する.また,こうした新しい品質保証技術をより重要視する方向へ,アルゴリズムの設計パラダイムをシフトさせる.
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Research Products
(5 results)