2009 Fiscal Year Annual Research Report
人・社会・環境と情報システムが共生するためのネットワークコンピューティング技術
Project/Area Number |
19200005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
白鳥 則郎 Tohoku University, 電気通信研究所, 教授 (60111316)
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Keywords | 共生 / コンピューティング技術 / ユビキタスネットワーク / 情報基盤技術 / 見守り支援 / 現実空間 / 仮想空間の統合・融合 |
Research Abstract |
人・社会・環境と情報システムが共生するためのネットワークコンピューティング技術に関する実装および総合評価を行った。4つの研究課題ごとの研究実施概要は以下の通りである。 (1)ユビキタスネットワークの動的管理技術 ユビキタスネットワークの動的管理技術の実装を行った。また、有線・無線・アドホック・センサなどのネットワークが混在する実験環境上で評価用システムを用いた実験を実施し、提案技術の評価を行った。 (2)人・社会・環境と情報システムが共生するための新しいコンピューティング技術 人・社会・環境と情報システムの間の「共認知」に基づく新しいコンピューティングの基盤技術として、パーセプチャルウェアとソーシャルウェアのプロトタイプシステムを実装した。 (3)人・社会・環境と情報システムの共生基盤の構築 前年度までに設計・開発を進めてきた人・社会・環境のアウェアネスの認識モデルに基づき「共認知機能」のプロトタイプシステムを実装した。 (4)評価用アプリケーションの開発 (1)~(3)の基盤技術を利用した評価用アプリケーションとして、高齢者見守り支援システム、健康支援システム、現実/仮想空間の統合に基づく3次元共生空間システム等の評価用アプリケーションを実装した。また、評価用アプリケーションを用いた実験を行い、各基盤技術の効果を検証した。さらに、本研究の3年間の成果について総合評価を実施し、今後の展望等についてとりまとめた。 また、2件の国際ワークショップの主催、FIT2009における研究成果のデモ展示、研究所の一般公開におけるデモ展示など、本研究の成果の外部発信を積極的に行った。さらに、国際ジャーナルへ5件採録されるなど、本研究の成果は国内外の学術界、産業界、一般社会から高く評価されている。 以上より、当初計画を大幅に上回る研究成果を挙げることができたと言える。
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