Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角所 考 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (50263322)
西口 敏司 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (80362565)
村上 正行 京都外国語大学, マルチメディア教育研究センター, 准教授 (30351258)
飯山 将晃 京都大学, 経済学研究科, 講師 (70362415)
正司 哲朗 奈良大学, 社会学部, 講師 (20423048)
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Research Abstract |
膨大なデータを扱うツール群の構築:さまざまなフィールドで収集したデータは,センサを取り付けた環境や観測対象の特性に応じて多様である.また,メタデータも分析対象となる行動の種類に応じて多様になる.そこで,センサデータを映像,音声,その他一般的な時系列数値の4種類に分け,それぞれを任意の数,同期して再生できるツールを開発した.また,分析対象による多様性によらず統一的に扱えるよう,メタデータの定義に格構造を導入した. データの再取得:キッチンにおける調理者行動の観測を充実させるため,調理者の立ち位置や姿勢を広範囲で観測できるよう,三次元位置センサの観測範囲を拡大した.また,調味料の使用量/タイミングを観測するため軽量計測器IM-7000を導入し,コンロの鍋底温度を計測するために熱電対を導入した. 各フィールドにおける行動モデルの探索: <講師と生徒の1対多の対話>講師の行動を「語りかけ」「スライド説明」「板書説明」「説明なし」の4種とした.講師が身に付けたピンマイク,三次元位置センサ,および電子白板から得られる観測データと講師行動の遷移確率から,講師行動を認識する手法を確立した.また,指示棒にも三次元位置センサを取り付け,講義中に講師が指示した対象や指示の仕方を認識する手法を確立した. <キッチンでの調理活動>料理のレシピには調理者が必ず行う操作が記述されていると考え,キッチンでの観測データから大まかに分類した調理者行動と,行動の対象となった食材の色を基に,観測データとレシピとを対応付ける手法を提案した.一方で,支援を行なうためには調理者の行動を予測することが必要となるが,それにはレシピに記述された大まかな調理操作だけでなく,例えば食材や調理器具を持ったり置いたりする,レシピには記述されないような細かい行動まで必要になると考え,メタデータとして付与を行なった.
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