2010 Fiscal Year Annual Research Report
実観測データを用いた時空間コンテキストに基づく人間行動モデルの構築
Project/Area Number |
19200011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
美濃 導彦 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (70166099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯山 将晃 京都大学, 経済学研究科, 准教授 (70362415)
舩冨 卓哉 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (20452310)
上田 真由美 京都大学, 情報学研究科, 研究員 (30402407)
椋木 雅之 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (20283640)
山肩 洋子 京都大学, 学術情報メディアセンター, 特定講師 (60423018)
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Keywords | 知能情報処理 / 環境メディア / 行動モデル / 支援システム / 時空間コンテキスト / スマートクラスルーム / スマートキッチン |
Research Abstract |
1.行動モデルに基づく調理支援システムの構築 調理行動をカメラで観測したデータから,調理者が扱おうとしている物体,および扱っていた物体をロバストに検出する手法を開発した.調理者が扱っていた食材が加工を受けた前後で変化しても,その検出結果を基に追跡し続ける手法を開発した.調理者が扱う食材を把握できるようになるため,調理に関する支援情報提示や,遠隔地にいる調理者同士が対話する際の支援に繋がる.支援システムのプロトタイプとして,調理者が扱っている物体を提示するシステムを開発した. 2.e-learningにおける学習行動モデルの獲得および学習行動モデルを利用した理解度推定 人間がシステムとの対話を通して学習を進めるようなe-learningにおいて,人間の振る舞いと興味度・理解度等の内部状態との関係を分析し,内部状態に起因する学習行動についての行動モデルを構築した.これにより,学習時の人間の行動からその内部状態が推定可能であることを検証した. 3.講義室における受講生の行動モデルの構築および講義の理解度推定 講義中の受講生を観測した映像に対して,前年度付与した受講生の振る舞いや講義内容への興味度合などのメタデータに加え,講義中の講師の発話,板書,ジェスチャ等の行動をメタデータとして付与した.講師行動と受講生の振る舞いとの関係を分析することで,講師と受講者の相互行動に関する行動モデルを構築した. さらに支援システムの一例として,受講者の行動を5種類に分類し,受講者に対するアンケートおよび小テストの結果との関連を解析する手法を開発した.教育学分野のテスト理論のモデルを用いて,アンケートや小テストに存在する個人差や問題の難易差などを補正することで,受講者行動と理解度を関連付けることを可能とした.
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Research Products
(13 results)