2009 Fiscal Year Annual Research Report
学習理論・標準化技術Compliant知識サーバーの構築
Project/Area Number |
19200012
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 理一郎 Osaka University, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
來村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (20252710)
古崎 晃司 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (00362624)
笹島 宗彦 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (80402999)
林 雄介 大阪大学, 産業科学研究所, 特任助教 (70362019)
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Keywords | オントロジー / 知識工学 / e-Learning / 学習理論 / 標準化技術 |
Research Abstract |
本研究ではオントロジー技術を用いることにより,理論と標準化技術の乖離を解消し,健全で有効なLOの蓄積,流通,知的再利用環境としての学習・教授理論と標準化技術の両方にCompliantなLO再利用オーサリング支援システムを構築することを目指した.本年度はこれまでの成果をまとめ,その有用性を検証すると共に,より幅広い学習形態を扱うことができるオントロジーに発展させるために,今後の拡張性を考慮して以下の課題を実施した. 1.OMNIBUSオントロジーの改良 昨年度から公開しているOMNIBUSオントロジーを改良して,これまで対象としてきた教師による教授を主体とした一斉学習だけではなく,学習者が互いに学び合う協調学習をも統合的に扱うことができる概念体系として拡張した.この拡張により,一斉学習も協調学習もそれぞれのインタラクションの中で誰が何を学習し,そこで誰の行為が学習に影響を与えたかに注目すると同じ枠組みで記述できることを示した. 2.クライアントとしてのオーサリングシステムの改良 ユーザの各種学習・教授理論についての理解を支援するために,OMNIBUSオントロジーに蓄積された理論的知識を俯瞰し,比較対照できる機能をオーサリングシステムに追加すると共に,オーサリングシステムを実際の中学校教諭に授業デザインに利用してもらう実験を実施して,その有用性と実用面での課題について検討した.この実験を通じてOMNIBUSオントロジーによるモデル化が教師の授業デザイン時における振り返りを促進する可能性を持つことが分かった.
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Research Products
(28 results)