2008 Fiscal Year Annual Research Report
学習・記憶の情報表現研究とその工学的モデルへの応用
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19200014
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
塚田 稔 Tamagawa University, 脳科学研究所, 教授 (80074392)
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Keywords | 時空間学習則 / ヘブ学習則 / 記憶の情報表現 / 計算論モデル / 海馬培養錐体細胞 / 変数選択問題 / 非侵襲脳計測 / カントールコーディング |
Research Abstract |
1.概念化された過去の経験に基づいて報酬を予測し、行動決定するニューロンの存在をラットの行動実験によって実験的に明らかにした。 (J. Neurophysiol in press 2009, Nature Neuroscience 2008) この結果、過去、現在、未来を結び付ける実験モデルが構築できた。 2.動物実験と並行して人間の海馬についてもfMRIを用いて類似な実験を実施し、予定計画時に海馬領域と小脳の活動が亢進している場合に、その予定が後に再生されやすいことが分かった。(Cerebral Cortex2008) 3.過去、現在、未来を結び付けて学習できる理論モデルの構築に成功した。(PLoS One2008) 4.意図推定に基づく行動決定のモデルをロボット内に挿入し、脳科学の実験アルゴリズムを導入できる可能性を示した。(認知科学2008) 5.次の2つの技術を開発した。 (1)顔認識と音声認識を併用したに人物記憶・識別に基づく人物探索 (2)統計的音声学習機能による話者を特定しない自然な音声対話この技術を実際にロボットに装着し、2008年5月に沼津市(静岡県)で開催されたロボカップジャパンオープン2008HOMEリーグにおいて優勝し、さらに、2008年7月に蘇州市(中国)で開催された世界大会でも、日本から唯一の出場チームとして優勝の栄冠を勝ち得た。(玉川大学脳科学研究所紀要2009)
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Research Products
(32 results)