2007 Fiscal Year Annual Research Report
時空間現象データに対する統計科学モデルの構築および解析に関する組織的研究
Project/Area Number |
19200020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
矢島 美寛 The University of Tokyo, 大学院・経済学研究科, 教授 (70134814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾形 良彦 統計数理研究所, 予測制御系, 教授 (70000213)
西山 慶彦 京都大学, 経済研究所, 教授 (30283378)
間瀬 茂 東京工業大学, 情報理工学研究科, 教授 (70108190)
栗原 孝次 岡山大学, 環境学研究科, 教授 (20170087)
岸野 洋久 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00141987)
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Keywords | 時空間時計解析 / 空間回帰モデル / クリギング / 高次元データ / 都市・地域データ解析 / 空間疫学 / 生物・遺伝データ解析 / 空間クラスター分析 |
Research Abstract |
5グループに分かれ研究を遂行するとともに,2007年11月岡山国際交流センターにおいて分担者,一般参加者計約50名による研究集会を開催した。以下各グループの研究成果の概要を説明する。確率場の推測理論とその応用グループは,時空間上で不等間隔で観測されるデータに対するフーリエ解析の方法を提案しその理論的性質を明らかにするとともに,実際の関東一円の公示地価データの解析に応用した。また異なった時点で観測される非同期データに対する。金融データの解析方法を提案した。生物,環境データの理論と応用グループは,遺伝データに基づく集団の空間構造の把握,生物集団のクラスターモデルの比較あるいはモデルを規定するパラメータの推定方法について研究した。グローバルデータ解析の理論と応用グループはリモートセンシングなどから得られるデータから,空間的相関関係を利用した土地利用,植生などの判別分析の手法について研究した。また風向などの角度データに対して,Cauchy分布を円周上に巻き込んだ分布を誤差項に持つ回帰モデルを提案し,その理論的性質を解明した。さらに時空間統計解析用のプログラム開発を進展させた。ミクロデータ解析の理論と応用グループ従来のクリギングと呼ばれる未知の地点の値に対する予測法に変わり,縮小推定量によるより予測精度の高い予測手法を提案した。また伝染性の疾病に対し,空間的相関関係を考慮した集積の高い地域の検出方法を開発した。都市,地域データ解析の理論と応用グループは,都市の規模とその数の間の関連を解明するための回帰モデルを提案して,そのモデルの対して効率の良い回帰係数の推定法および理論的に妥当性のある検定方法を提案した。また東京都のある区をケーススタディとして,区立中学校の空間的位置関係が,生徒の学校選択行動にどのような影響を与えるか分析した。
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Research Products
(17 results)