2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞認識性キメラタンパク被覆型アパタイトナノキャリアを用いた幹細胞遺伝子発現制御
Project/Area Number |
19200038
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤池 敏宏 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30101207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 正人 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員 (90397050)
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Keywords | 炭酸アパタイト / E-カドヘリン-FCキメラタンパク質 / ナノキャリア / 細胞認識性 / 糖鎖高分子 / バイオマテリアル / ES細胞 / フィブロネクチン |
Research Abstract |
ナノバイオテクノロジー的展開が可能になりつつあるバイオマテリアルを再生医療やドラッグ(遺伝子)デリバリーシステムに応用する目的で、細胞認識性の合成高分子と人工(キメラ)タンパク質を数年前当研究室が新たに発見した炭酸アパタイトに被覆し、主として再生医療用各種幹細胞への高効率遺伝子(タンパク質)導入と機能制御に応用した。 本年はまず、炭酸アパタイトナノキャリアのより再現精度の良い調製法を検討することによりナノ粒子としての粒子分布の均一化も含めて構造制御を追及し、成功した。とりわけもう一つの課題であったナノキャリアの細胞認識性を高めるために糖鎖高分子のコーティングを施すプロセスが同時に均一粒子を作ることも併せて実現させうることを見出した。 一方、ES細胞、EC細胞という通常ナノキャリアーの導入とその担持する遺伝子、DNAの発現を拒否しやすい細胞に対して、前述の炭酸アパタイトナノキャリアにフィブロネクチンという既存の細胞接着マトリックスを併せてEカドヘリンーFcキメラタンパク質という当研究室が新規に設計した細胞認識性バイオマテリアルをダブルコーティングすることにより高い効率で遺伝子を導入・発現させることに成功した。またそのメカニズムを解析するためにプロテインキナーゼ(PKC)の関与の有無についてその阻害剤を使った評価も開始した。
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Research Products
(5 results)