2009 Fiscal Year Annual Research Report
実世界での実験・実習・体験とu-Learningの融合
Project/Area Number |
19200055
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
矢野 米雄 The University of Tokushima, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40035663)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金西 計英 徳島大学, 大学開放実践センター, 教授 (80204577)
緒方 広明 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (30274260)
松浦 健二 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 准教授 (10363136)
光原 弘幸 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (90363134)
三好 康夫 高知大学, 教育研究部自然科学系理学部門, 助教 (20380115)
|
Keywords | 教育工学 / ユビキタス学習 / モバイル学習 / 実世界 / Awareness / デジタルコミュニティ / Location-based Learning / ユーザ認証基盤 |
Research Abstract |
「現実世界と仮想世界」,「講義と実践」のギャップを埋める新しい「ユビキタス協調学習環境」を開発・評価し,現実世界における実験・実習・体験とu-Learningの融合を進めるという目的の下,本年度は,平成20年度までに構築したユビキタス学習環境システムを拡張・改善し,各システムを統合するための学習者認証基盤の構築を行った.以下に主な研究成果を示す. 1.センシングした実世界や学習者のデータをSNS(Social Networking Service)といったデジタルコミュニティで共有可能にし,学習者のAwareness(気づき)を支援するユビキタス学習環境へと開発済みシステムを発展させた.特に,学習ドメインとしてスポーツや日常的学習スキルに着目し,学習者が把握しにくい心拍といった身体データや道具の利用ログを可視化・共有する.このように,実世界とコミュニティを融合する新しいスタイルのユビキタス学習を提案・システム開発した.小規模ではあるが評価実験を行い,Awareness支援が他者を意識させ学習意欲の向上につながることなどが分かった.また,大規模な評価実験ならびに教育実践に向けて,大学公開講座等との連携を強化した. 2.ユビキタス学習環境にゲーム要素を取り入れたLocation-based Learningシステムを拡張した.具体的には,学習(ゲーム)シナリオの分岐やマルチメディア教材に対応し,方角センサや画像からの学習シーン認識を実現した.これにより,より多様な学習を提供でき,学習意欲と学習効果をより高めることができる.防災教育への適用を目指し,学習シナリオを考案するとともに,学内防災教育での実践に向けて検討・準備した. 3.各システムの統合可能性を検証し,統合可能なシステムにおけるデータベースの整理や拡張を行うとともに,システム統合において重要なユーザ認証基盤(シングルサインオンや属性制御)をShibbolethベースで設計・構築した.現在,小規模ではあるが,実験的に複数システムに導入している.
|
Research Products
(13 results)