2008 Fiscal Year Annual Research Report
清代档案館資料によるユーラシア乾燥域の降水変動の復元研究
Project/Area Number |
19201005
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Research Institution | National Institutes for the Humanities |
Principal Investigator |
中尾 正義 National Institutes for the Humanities, 人間文化研究機構本部, 理事 (90142695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 雄三 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 総合地球環境学研究所研究部, 助教 (20353451)
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Keywords | 古気象 / 档案資料 / 国際協力 / 環境変動 / 東洋史 |
Research Abstract |
(1)復元予定の降水量変動を入力して、氷河変動モデルを介して氷河変動を復元し、はじめに入力する降水量データを検証することを予定している。そのために、黒河流域にある7-1氷河のモレーンより年代測定のための試料採取を実施した。分析に時間がかかっており、結果はまだ出ていない。 (2)現地調査を実施し、黒河流域の水循環解析のための水試料を流域内の河川、湖沼、地下水等より採取した。中国側研究者を招へいして、持ち帰った水試料を共同で分析し、今後の水循環解析に供する。 (3)同じく現地調査により、降水量と土壌水分量変化との相関観測を現地で実施したが、乾燥地のため、観測期間中降水があったのは一度だけであり、現地の共同研究者に観測の手法を伝えて、今後通年の観測を依頼した。また、現地にある種々の土壌を対象として人工降雨実験を行い、降雨量と雨水の浸透深との関係を導くための観測を行った。 (4)シンガポールで開催された「Asian Environments Shaping the World:Conceptions of Nature and Environmental Practices」国際学会に招待され、2007年度の研究成果と2008年度の研究成果とを合わせて、黒河流域における水をめぐる人と水とのかかわりに関する研究発表を行った。
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Research Products
(5 results)