2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの生物資源モデルの構築と社会システムへの応用
Project/Area Number |
19201006
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
和田 英太郎 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 地球環境変動領域, 特任上席研究員 (40013578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 力英 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 主任研究員 (10241788)
石井 励一郎 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 研究員 (40390710)
笹岡 晃征 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 研究員 (20371148)
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Keywords | 東アジア / 一次生産 / 生元素循環 / 人間活動 / 生産 / 消費比率 |
Research Abstract |
テーマ1 PARと炭素循環モデルの高度化 モンゴル国内のガチュールト(亜寒帯林+ステップ),マンダルゴビ(ステップ),ハンホンゴル(砂漠)に放射量(PARの推定が可能)の観測も含む自動気象観測機器を設置し,これまで正常にデータを収録してきた。モンゴルにおいて森林や草原の動態とPARとの関連を分析する基礎が整ったと言える。また,マレーシアのランビル・ヒル国立公園(ボルネオ島)内の既存観測地点において,植生生態とPARを含む気象との関係ついて研究を深化した。これらの成果はテーマ4貢献した。 テーマ2モンゴルにおける人間活動と生態遷移に関する研究。生態遷移モデルを過放牧やALOS衛星画像処理による地上生物量と名関連で解析を行った。 テーマ3モンゴル草原とバイカル湖集水域の窒素・炭素同位体による食物連鎖の解析を進め、窒素・炭素循環や栄養段階の同位体効果に関する新しい知見を得た。 テーマ4人間社会データを用いた解析 これまでの成果に基づいて東アジアにおける生態系・人間社会相互作用の纏めとして一次生産と人による食料・衣類の要求を可能な限り高解像度(1kmグリッド)行い地図化し、この地域における持続性のあり方について考察した。グローバルスケール(分解能0.5°×0.5°)のVISITモデルの結果と人口データを用いて、単位人口あたり利用可能な一次生産量を1995年から2015年の期間について5年間隔で計算しマップ化を行った。次に、VISITモデルの結果を国別に集計・解析し、東アジアにおける人間活動が物質循環に与える影響の評価を行った。
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