2008 Fiscal Year Annual Research Report
持続的森林資源管理における自然災害及び管理放棄リスクの経済分析
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19201009
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| Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
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Principal Investigator |
吉本 敦 The Institute of Statistical Mathematics, 数理・推論研究系, 教授 (10264350)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄司 功 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (20282329)
加茂 憲一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404740)
柳原 宏和 広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (70342615)
石川 仁 東京理科大学, 工学部, 准教授 (90311521)
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| Keywords | 森林資源管理 / 数理経済 / 数理統計 / リスク分析 / リスクヘッジ / 空間統計 / 環境評価 / 環境管理 |
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| Research Abstract |
現在持続的な森林資源管理と循環型社会における木材利用のあり方が見直されてきている.その一方,現状の森林を取り巻く自然・経済環境下では,中山間地域における再造林の放棄・間伐などといった管理そのものの放棄が問題視されている.木材価格の低迷に加え,近年の台風被害・雪害・火事と言った自然災害の多発の影響も悪循環的に管理放棄を促進させている.本研究では,自然災害・管理放棄発生リスクをあらかじめ予見するとともに,持続的な森林資源管理を遂行するため,その妨げとなる管理放棄リスクを時間・空間的なベクトルをもって可視化するシステムを構築し,災害・管理放棄の回避を可能とするリスクヘッジ型持続的森林資源管理に向けた政策分析を行う.
平成20年度の研究成果は以下の通りである.1)離散データを取り扱うロジスティック回帰モデルを用いて,富山県のスギ林における冠雪害評価モデルを構築した.また,モデル選択手法を用いて,リスク要因の特定を行った.2)システム収穫表「富山県シルブの森」を最適化モデルへの結合を可能にするために,モジュールとして再開発し,冠雪害回避に対する経済分析を行った.3)モデルのパラメータ推定において,どの程度のサンプル数を確保すれば,推定値の分布が正規分布に近いか,を数値的に判定する方法を開発した.4)GISを用いて対象森林のすべての施業班に対して施業班隣接情報を自動的に生成するシステムを構築した.5)ボカスギとタテヤマスギからなる立木密度試験地を設け,冠雪害に対する立木密度の影響について比較検討した.6)強風による森林被害の空間的拡がりに影響を及ぼすと予想される,風向や樹木の配置間隔等の因子について検討を行った.
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Research Products
(15 results)
