2009 Fiscal Year Annual Research Report
電子デバイスの自己組織化実装における金属フィラー溶融凝集機構の解明
| Project/Area Number |
19201027
|
|---|
| Research Institution | Osaka University |
|---|
Principal Investigator |
藤本 公三 Osaka University, 工学研究科, 教授 (70135664)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松嶋 道也 大阪大学, 工学研究科, 助教 (90403154)
福本 信次 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (60275310)
|
|---|
| Keywords | 高密度実装 / 自己組織化 / 金属フィラー / 溶融凝集 / 粘性流体 / フリップチップ実装 |
|---|
| Research Abstract |
本研究で提唱する自己組織化実装において、樹脂中の溶融金属フィラーの凝集メカニズムが最も重要となる。本年度は、金属フィラーの酸化膜分解に伴う流動・合一現象およびプロセス中の樹脂粘性変化を計測・評価することで、自己組織化実装における溶融金属フィラーの凝集メカニズムを解明し、プロセスにおける材料設計・プロセスコントロールの指針を得ることを目的として実験・検討を行い、次の事項を明確にした。
1) 金属フィラーの樹脂中での酸化膜還元に基づくフィラー合一性の評価
実装温度プロファイル下での金属フィラーの酸化膜分解に伴うフィラー合一性の評価装置を試作し、フィラー表面の酸化膜厚、樹脂中の活性度、温度プロファイルと酸化膜分解の関係をフィラー合一の時間で評価することで、フィラー表面の酸化膜分解を定量化した。
2) 実装温度プロファイル下での樹脂粘性変化の解明
自己組織化実装において重要な要因である実装中の樹脂粘性の変化を計測・評価し、樹脂物性、自己組織化プロセス因子と金属フィラーの溶融凝集挙動との関係を実験的に明らかにした。
3) 自己組織化実装実用化の指針の検討
金属フィラーの酸化膜還元特性および実装中の樹脂粘性変化の定量評価に基づいて、自己組織化実装における材料設計・プロセスコントロールの指針を提示した。
|
