2007 Fiscal Year Annual Research Report
ファイトケミカルゲノミクス:植物化学的多様性のゲノム基盤
Project/Area Number |
19201043
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
斉藤 和季 Chiba University, 大学院・薬学研究院, 教授 (00146705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 真巳 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (70222370)
野路 征昭 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (80271534)
高山 廣光 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90171561)
金谷 重彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (90224584)
草野 都 独立行政法人理化学研究所, 植物科学研究センター, 研究員 (60415148)
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Keywords | メタボロミクス / トランスクリプトミクス / フラボノイド / シロイヌナズナ / ゲノム機能科学 |
Research Abstract |
モデル植物であるシロイヌナズナのメタボロミクス研究において網羅的な代謝産物の単離,構造決定は必須である。そこで,植物メタボロミクスに応用することを目的としてシロイヌナズナの代謝物の同定を行った。シロイヌナズナの全草(20kg)をMeOHによって抽出し,得られた抽出物をH20に懸濁後,さらにn-hexane,EtOAc,CHCl_3及びn-BuOHで順次分配した。得られた粗抽出物のうちn-BuOH画分をHP20,Sephadex LH 20カラム,分取HPLCによって精製し,単離した化合物について各種機器分析によるスペクトルデータの解析を行った。その結果,新規化合物フラボノイドを含む33種の化合物を同定及び構造決定した。 また,シロイヌナズナのフラボノイド生合成の包括的解明を目的として,メタボロミクス/トランスクリプトミクスに基づいたフラボノイド生合成遺伝子の網羅的同定を試みた。フラボノイドの多様性に寄与する配糖化酵素遺伝子をターゲットとした遺伝子共発現解析を行い,配糖化酵素遺伝子の絞り込みを行った。最も相関の高い遺伝子について,一次配列による候補遺伝子の機能推定,該当T-DNA挿入変異体のフラボノイドターゲット分析,組換え蛋白質を用いた生化学実験を行い,フラボノール7位配糖化酵素をコードしていることを明らかにした。さらに,より包括的な遺伝子機能同定を視野に入れ,シロイヌナズナに存在するフラボノイドの網羅的分析とノンターゲットでのフラボノイド代謝相関遺伝子の絞り込みを行っている。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Convergent evolution in the BAHD family of acyl transferases;identification and characterisation of anthocyanin acyl transferases from Arabidopsis thaliana2007
Author(s)
Jie Luo, Yasutaka Nishiyama, Christine Fuell, Goro Taguchi, Katherine Elliott, Lionel Hill, Yoshikazu Tanaka, Masahiko Kitayama, Mami Yamazaki, Paul Bailey, Adrian Parr, Anthony J. Michael, Kazuki Saito and Cathie Marthin
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Journal Title
Plant J 50
Pages: 678-695
Peer Reviewed
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