2009 Fiscal Year Annual Research Report
ファイトケミカルゲノミクス:植物化学的多様性のゲノム基盤
Project/Area Number |
19201043
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
斉藤 和季 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (00146705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 真巳 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (70222370)
吉本 尚子 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (10415333)
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Keywords | メタボロミクス / トランスクリプトミクス / フラボノイド / シロイヌナズナ / ゲノム機能学 / システイン / アルカロイド |
Research Abstract |
前年度に引き続き、シロイヌナズナにおけるアントシアニンおよびフラボノール生合成を制御する転写因子を2個同時発現したラインを作出し、そのフラボノイド成分の探索および遺伝子発現ネットワークを解析した。その結果、野生型株Col-0、過剰発現体MYB12OX、pap1-D、WOX1-1,2の5系統についてメタボローム及びトランスクリプトームの統合解析を行った結果、WOX1-1,2においてMYB12OXのフラボノール量とpap1-Dのアントシアニン量の加算的な過剰蓄積が認められた。一方、遺伝子発現においてはWOX1特異的に発現誘導を受けているストレス応答関連遺伝子が認められた。本結果はストレス応答におけるストレス応答段階のフラボノイド蓄積、抗酸化化合物高生産と関連するフィードフォワードな制御を考える上で重要な知見である。また、システイン合成系に関与するセリンアセチル転移酵素およびベータ-置換アラニン類合成酵素遺伝子群の網羅的な解析を多重挿入転移体や組換えタンパク質を用いて行った。さらに、カンプトテシンアルカロイドを生産する細胞に特異的に発現する遺伝子の機能解析を、RNA干渉法を用いたin vivoアッセイでその機能を検討した。今年度は特にチトクロームP45O遺伝子や転写因子について検討を行った。また、同様の手法でディファレンシャルスクリーニング法を用いて、マメ科植物でのキノリチジンアルカロイド生合成に関する遺伝子の取得と機能解析をすすめた。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Disruption of adenosine-5'-phosphosulphate kinase in Arabidopsis reduces levels of sulphated secondary metabolites.2009
Author(s)
Sarah G.Mugford, Naoko Yoshimoto, Michael Reichelt, Markus Wirtz, Lionel Hill, Sam T.Mugford, Yoshimi Nakazato, Masaaki Noji, Hideki Takahashi, Robert Kramell, Tamara Gigolashvili, Ulf-Ingo Flugge, Claus Wasternack, Jonathan Gershenzon, Rudiger Hell, Kazuki Saito, Stanislav Kopriva
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Journal Title
Plant Cell
Volume: 21
Pages: 910-927
Peer Reviewed
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