2010 Fiscal Year Annual Research Report
源氏物語の研究支援体制の組織化と本文関係資料の再検討及び新提言のための共同研究
Project/Area Number |
19202009
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
豊島 秀範 國學院大學, 文学部, 教授 (90133272)
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Keywords | 源氏物語 / 河内本 / 平瀬本 / 七毫源氏 / 岩国市吉川家本 / 中京大大島本 / 定家本 / 大島本 |
Research Abstract |
本年度は、前年度までの研究作業を引き継ぎ、「源氏物語の本文資料の再検討を通して新提言へ」というテーマのもとに、「源氏物語河内本に関する研究」「源氏物語本文の位相に関する研究」「定家本本文と註釈の生成過程に関する研究」について、年間3回の共同研究会を中心に、研究を進めた。その中の1回は、「源氏物語本文研究の新たな流れ」のテーマのもと、国文学研究資料館の「基盤研究(A)」との共催で、共同研究会をおこなった。 なお、4年間にわたる基盤研究(A)の最終年度の研究成果として、研究書『源氏物語本文の研究』(豊島秀範編、282頁)と研究報告書『源氏物語本文の再検討と新提言』(第4号、325頁)を発行した。『源氏物語本文の研究』には研究篇に伊藤鉄也「在英源氏物語画帖の絵と詞」、渋谷栄一「藤原定家筆『源氏物語』(四半本系原本4帖)の本文資料の再検討」、田坂憲二「京都大学本系統『紫明抄』と内閣文庫本系統『紫明抄』」、上野英子「山岸文庫蔵伝明融等筆源氏物語に関する書誌報告書」、豊島秀範「『源氏物語』本文の実態一吉川史料館蔵(毛利家伝来・大内家伝来)『源氏物語』を中心に一」など8本の論文と、資料編として中村一夫「源氏物語諸本対照語彙表早蕨巻」を掲載した。 研究報告書『源氏物語本文の再検討と新提言』第4号には、研究論文として遠藤和夫「『首書源氏物語』所引『細流抄』の室町語彙」、田坂憲二「内閣文庫本系統『紫明抄』の再検討」、渋谷栄一「岩国・吉川家本『源氏物語』(毛利家伝来)と『七毫源氏』の巻頭目録と事書標題について」、豊島秀範「『源氏物語』本文の実態一吉川史料館蔵『源氏物語』を中心に一」と、資料翻刻として「花散里」「野分」巻の主要本文13本による対校一覧を掲載した。 4年間に積み重ねた本文資料をもとに、次年度以降も、さらに本文研究を継続する予定で進めている。
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Research Products
(27 results)