2007 Fiscal Year Annual Research Report
1960年代の米国における文化変容とその越境に関する総合的研究
Project/Area Number |
19202024
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
油井 大三郎 Tokyo Woman's Christian University, 現代文化学部, 教授 (50062021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤永 康政 山口大学, 人文学部, 准教授 (20314784)
梅崎 透 フェリス女学院大学, 文学部, 准教授 (30401219)
内田 綾子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (20283468)
藤本 博 南山大学, 外国語学部, 教授 (70165421)
小塩 和人 上智大学, 外国語学部, 教授 (80257063)
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Keywords | 1960年代 / 文化変容 / 文化越境 / 多文化主義 / ポストモダン |
Research Abstract |
第一年度においては、6回の研究会を開催した。第一回(5.19)では研究代表者の油井大三郎が1960年代研究の意義と進め方について報告、合わせてメンバー各自の分担を確認した。次いで、第二回(7.8)では小塩和人「ソーシャル・エコロジーとムレイ・ブフテン」と藤永康政「Who Is Militants?」の報告が行われた。第三回(9.30)では井関正久「西ドイツ68年運動の国際的側面」と梅崎透「アメリカ1960年代ニューレフト再考」が行われた。第四回(11.25)は1960年代末のカリフォルニア大学バークレー校で学生運動を目撃した砂田一郎氏を招き、「60年代アメリカのラディカリズム」と題して貴重な体験の聞き取りをした。第五回(12.8)ではカリフォルニア大学アーバイン校のジョセフ・ディメント教授を招いて、環境法の形成と1960年代の社会運動との関係について伺った。第六回(2008.1.27)では藤本博「ソンミ虐殺と1960年代の遺産」と内田綾子「アメリカ先住民と貧困との戦い」の報告が行われた。 このように初年度には、米国のアフリカ系、白人学生、エコロジスト、先住民、ベトナム反戦運動などに関する報告が行われ、社会運動相互間の連関が深められるとともに、西ドイツの学生運動に関する報告も行われ、国際比較や相関の視点が深められた。また、一次資料の収集では、ケネディ政権の公民権政策関係やVillage Voiceなどの収集を行った。さらに、海外調査ではアフリカ系や学生運動関係の文書館調査とともに、本年がソンミ事件40周年にあたった関係で、ベトナムで現地調査も行った。 来年度ではフェミニズム関係の報告を予定するとともに、ベトナム戦争が米国のアジア研究者に与えた影響について米国の研究者を招聘して報告してもらう予定である。
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Research Products
(21 results)