2008 Fiscal Year Annual Research Report
啓蒙思想と経済学形成の関連を問う-グローバルな視点から
Project/Area Number |
19203011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 秀夫 Kyoto University, 経済学研究科, 教授 (40148599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生越 利昭 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (30094527)
原田 哲史 四日市大学, 経済学部, 教授 (70208677)
後藤 浩子 法政大学, 経済学部, 教授 (40328901)
伊藤 誠一郎 大月短期大学, 経済部, 教授 (20255582)
中澤 信彦 関西大学, 経済学部, 教授 (40309208)
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Keywords | 啓蒙思想 / 経済思想 / 経済学の多元的形成 / ヨーロッパ / 啓蒙の戦略的学問 / 重商主義 / 共和主義 / 道徳哲学 |
Research Abstract |
この共同研究は、近年のとりわけ英米における華々しい大ブリテン研究から刺激をうけつつ、17、18、19世紀における大ブリテンと周辺、すなわちイングランド、スコットランド、アイルランド、アメリカの4地域における啓蒙思想と経済思想の不可分の関係を成す展開を相互比較しつつ解明しようとした、田中が研究代表者として遂行した前回の共同研究(基盤研究)を踏まえ、それをさらに前進させ、アングロ・アメリカ圏だけではなく、ヨーロッパと日本も視野に組み込んで、もっと広いグローバルな視点をもって、啓蒙思想と経済学の形成の関連という問題に接近するものである。経済学は18世紀の後半に英国、フランス、イタリアなどで学問として成立した。経済学はまさに啓蒙の戦略的知的道具として形成されたのであって、それは社会の改革という啓蒙の課題と切り結んでいた。その関係の仕方には、地域的な差異があり、その差異との関連で、多元的な経済学の形成を比較しつつ明らかにし、同時に各地域の啓蒙の課題の具体的な様相の多様性と共通性についても分析を深めた。この年度には4回の研究会を持ち、それぞれの分担研究者の中間研究報告を中心に意見交換を行った。また年度末にはグラスゴウ大学のベリー教授を招いて、ヒュームとスミスの啓蒙思想と経済思想について、セミナーを行い、意見の交換をおこなった。分担研究者と研究代表者は、研究成果を意欲的に発表している。
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Research Products
(21 results)