2007 Fiscal Year Annual Research Report
近代移行期における地域情報とその蓄積過程に関する比較制度研究
Project/Area Number |
19203018
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
村山 聡 Kagawa University, 教育学部, 教授 (60210069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 正朗 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70118371)
溝口 常俊 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50144100)
長谷部 弘 東北大学, 経済学研究科, 教授 (50164835)
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (80224749)
磯田 道史 茨城大学, 人文学部, 准教授 (00375354)
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Keywords | 地域情報 / 近世文書 / 比較制度分析 / 比較経済史 / 知識情報 / 史料体系 / 近代移行期 / 歴史人口学 |
Research Abstract |
平成19年度は、(1)各地域の史料体系の全体像を具体的に再現できるデータベースのアーキテクチャー素案として、特に庄屋日記と史料存在との関連を分析する方法を構築し、研究実績を内外の学会等で報告し、雑誌論文、著書の公刊などを行った。また、(2)年度進行に合わせた独自の研究体制を確立し、着実に研究成果を蓄積できる体制作りを行った。 具体的には、第1にすでに研究資料の蓄積が大幅に進んでいる人口関係資料、特に、住民把握の論理に関して、各地域の史料群の体系的整理を行い、近世美作、行信村に関する相続慣習との関係に関する論文をチェコの歴史人口学関係の雑誌に公表した。 第2に、史料体系の比較分析のための中核的資料群の内容分析ならびにキーワード設定によるデータベースの基本フォーマットの作成準備を行い、比較分析の成果の一つして、チェコのプラハで開催された国際研究集会で報告を行い、さらに、ポルトガルのリスボンで開催された第7回ヨーロッパ社会科学歴史学会で報告を行った。 第3に、今後の画像処理およびデータベース構築のための研究及びネットワーク体制の構築を目指し、鹿児島県で開催された目本村落研究学会大会ならびに神戸で開催された国際研究集会などでの学会報告を行い、比較史料学的分析に関する独自の方法論に基づく研究成果を広く公表し、今後の研究活動に資する成果を得ることができた。 第4に、新たな資料収集のための特定地域の選定を行い、これまで研究実績のある地域に加えて、栃木県などに新たな研究対象地域を絞りつつある。 第5に、独自にワーキングペーパーシリーズを刊行し、研究概要の公開を含め、新たに開設したホームページで公表している。
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