2007 Fiscal Year Annual Research Report
イノベーションとネットワークの学際的研究-理論、実証、そして政策提言
Project/Area Number |
19203019
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
武石 彰 Hitotsubashi University, イノベーション研究センター, 教授 (60303054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西口 敏宏 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (20270928)
長岡 貞男 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00255952)
中馬 宏之 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00179962)
米倉 誠一郎 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00158528)
青島 矢一 一橋大学, イノベーション研究センター, 准教授 (70282928)
軽部 大 一橋大学, イノベーション研究センター, 准教授 (90307372)
辻田 素子 龍谷大学, 経済学部, 准教授 (40350920)
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Keywords | 経営学 / 社会学 / ネットワーク / イノベーション / 製品開発 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトの初年度にあたる平成19年度は、研究の基本方針と研究体制を固めるとともに、参加メンバーはそれぞれ個別に担当する研究課題に取り組んだ。本プロジェクトの中心であるイノベーション研究センターでは、全体としての方向性を確認し、整合性や一貫性を高める場として、定期的な研究発表会を開催した。 基本的な方針として、企業や地域の成長性やイノベーション力と、そうした企業や地域を取り巻くネットワーク構造との関係性を、定量的かつ定性的な両面から検討していくことを定めた。それにもとづき、参加メンバーは、どのようなネットワーク(企業間、企業と大学など)のもとでいかなるイノベーションが生まれるのか、そうしたネットワークはいかに形成されたのか、新たに生み出されたイノベーションによって、既存のネットワークがどのように変容していくのかとった視点で、研究に取り組んだ。 主な研究内容は、以下の通りである。 1.製品開発のケーススタディ:日本企業が開発した画期的な製品や部品を対象に、技術開発や事業開発の活動特性、課題を考察した。 2.研究者のイノベーション活動の統計分析・ネットワーク分析:日本の研究者・技術者を対象にしたアンケート調査結果を検討。イノベーションは、技術と市場の相互依存関係の中から生まれる傾向が強まっているにもかかわらず、研究⇒開発設計⇒試作⇒量産といった旧来のリニアモデル的な発想が根強いという課題が浮き彫りになった。 3.中国企業のネットワーク構造分析:中国・温州の服装企業および在欧州の温州人企業家への質問票調査およびインタビュー調査から、彼らがスモールワールド化したネットワークをうまく活用していることを明らかにした。 これらの個別研究の成果の一部は既に発表されており、次ページに示すとおりである。
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