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2007 Fiscal Year Annual Research Report

イノベーション・クラスターの創生政策とグローバル・リンケージ

Research Project

Project/Area Number 19203021
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

洞口 治夫  Hosei University, 大学院・イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (20209258)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松島 茂  法政大学, 経営学部, 教授 (00339508)
福田 淳児  法政大学, 経営学部, 教授 (50248275)
近能 善範  法政大学, 経営学部, 准教授 (10345275)
天野 倫文  東京大学, 経済学部, 准教授 (40339205)
行本 勢基  早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 助手 (10434367)
Keywordsイノベーション / クラスター / ネットワーク / シミュレーション / 集合知 / 集合戦略 / 接合戦略 / 共生知
Research Abstract

イノベーションを起動するメカニズムとしてクラスターの機能を研究した。日本および海外におけるクラスター創生事業に着目し,その国際比較を行うとともに,理論的・実証的な研究を進めた。日本国内では,文部科学省の主導する「知的クラスター創成事業」を研究の対象として,日本の産学官連携の実態を調査した。国際比較では,フィンランド,ドイツ,フランス,EU,日本をとりあげて,クラスター創生政策の比較と,イノベーション政策の比較を行った。国際比較の結果,各国ともに危機感をばねとした巨額研究開発資金の導入が進んでおり,そのコーディネーションに課題があることが明確になった。同様の課題は,日本国内のコーディネーターに対するアンケート調査からも明らかになった。
理論研究の分野では,二つの大きな進展があった。第一は,ネットワーク状に連結されたクールノー競争モデルをコンピューター上にシミュレートすることによって,知識共有の意味で協力しながら,市場間での競争を行うモデルを分析した。フリースケール・ネットワークの形状に結ばれた市場で競争するクールノー企業は,大きな不均衡を生み出し,そのなかのハブに該当する市場がクラスターの中心に位置することが明らかになった。単純なハブ・アンド・スポークの形状では,クラスターが生まれないことも同時に明らかにできた。
理論研究の第二の分野は,集合知に関する研究である。集合知とは,複数の主体によって形成される知識であるが,その形成は集合戦略のあり方によって規定されている,とみなすことができる。接合的集合戦略によって生み出される集合知を共生知と呼ぶことができ,多様かつ異質な能力の接合によって,新たな知が生み出されること,また,その多様性はイノベーションの起点として機能することを明らかにした。これは,知識管理論における暗黙知と形式知という二分法を超えた新たな視点を提出したものであり,富山県のクラスター創成事業を事例として実証研究が進められた。

  • Research Products

    (5 results)

All 2008 2007

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Economic Analysis of Free Trade Agreements:Spaghetti Bowl Effect and a Paradox of Hub and Soke Network2007

    • Author(s)
      Horaguchi, Haruo
    • Journal Title

      Journal of Economic Integrainon 22(3)

      Pages: 664-683

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 事業部間での知識の移転とマネジメント・コントロール・システムの設計-郵送質問票調査の結果-2007

    • Author(s)
      福田 淳児
    • Journal Title

      経営志林 44(2)

      Pages: 23-34

  • [Journal Article] 日本自動車産業における先端技術開発協業の動向分析-自動車メーカー共同特許データのパテントマップ分析-2007

    • Author(s)
      近能 善範
    • Journal Title

      経営志林 44(3)

      Pages: 29-56

  • [Presentation] 多国籍企業の研究開発拠点における産学連携の利用と評価-イノベーション・クラスターへの評価基準に関する試論-2007

    • Author(s)
      洞口 治夫
    • Organizer
      多国籍企業研究会東部例会
    • Place of Presentation
      上智大学10号館301号室
    • Year and Date
      2007-04-07
  • [Book] ファカルティ・ディベロプメント-学部ゼミナール編-2008

    • Author(s)
      洞口 治夫
    • Total Pages
      287
    • Publisher
      白桃書房

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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