2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューマンケアにおける相互行為の社会学的分析に基づく支援システムの研究
Project/Area Number |
19203025
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
山崎 敬一 Saitama University, 教養学部, 教授 (80191261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 晶子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (00325896)
井田 靖子 (菅 靖子) 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (20312910)
五十嵐 素子 光陵女子短期大学, 国際コミュニケーション学科, 准教授 (70413292)
伊藤 博明 埼玉大学, 教養学部, 教授 (70184679)
久野 義徳 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10252595)
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Keywords | エスノメソドロジー / 相互行為分析 / 会話分析 / ヒューマンケア / コンピュータヒューマンインタラクション / CSCW / 高齢者支援 / ミュージアム研究 |
Research Abstract |
この研究では,さまざまなヒューマンケア場面をビデオ撮影し,相互行為分析の手法で分析した。また,そうした場面の分析に基づいて,相互行為を支援するシステムの開発を行った。具体的な分析は次の通りである。 1高齢者施設でのケア場面のビデオ撮影を行った。特に,食事揚面等の多人数場面で,ケアテーカーと高齢者との1対1の相互行為,とくに高齢者の要請行為がどのように開始されるのかを分析した。また,そうした要請行為の分析に基づいて,要請を受けることが可能な状態をどのようにロボットが示すことができるのかを分析し,実際にロボットに実装した。この成果は,人間とコンピュータとの協調行動のもっとも権威ある国際会議(採択率20パーセント程度)であるECSCW2008にフルペーパーとして採択された。 2ミュージアムにおける鑑賞場面をビデオ撮影し,鑑賞を支援するシステムの開発を行った。この成果は,コンピュータと人間の相互行為のもっとも件ある国際会議(採択率20パーセント以下)であるCHI2007にショートペーパーで,日本からの唯一の査読論文として採択された。また。CHI2008にも,フルペーパーとして連続で採択され,ベストペーパー賞の優秀論文(honored mentioned paper)にも選ばれ,2008年4月にフィレンツェで開かれる会議で発表予定である。 3保育園でのこどもと保育者の相互行為場面をビデオ撮影し,相互行為分析の手法で分析した。 4救急病院で,医療者の相互行為の分析を開始した。
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