2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19204009
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
谷口 正信 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00116625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 佳和 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (70114098)
野間口 健太郎 高知大学, 理学部, 教授 (60124806)
栗木 進二 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (00167389)
加藤 剛 山形大学, 地域教育文化部, 准教授 (40267399)
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Keywords | 統計解析 / 確率解析 / 統計的漸近理論 / 多変量解析 / 計量ファイナンス / 経験尤度解析 / 金融工学 / 順位統計量 |
Research Abstract |
本研究では、日本全国は言うに及ばず、国際的にも諸外国の研究者の力添えを得て、まさにグローバルな展開を行った。具体的には、特に順位統計量に基づいた、時系列解析、セミパラメトリック推測法の提案し、諸手法の統計的最適性を示した。もう一つの流れとしては、非対称分布の推測も局所漸近正規性に基づき、高度な形で展開した。研究の成果としては、要約すれば、非正規、非線形、非定常、多変量時系列というもっとも一般的な統計の対象に関して、セミパラメトリック最適推測理論、検定理論、判別理論の最適推測論の構築を遂行した。これらの理論にもとづき、金融解析、医学統計、遺伝子統計に広汎な応用を試み応用分野で意味ある結果を得た。具体的な行動としては以下の科研費シンポジュウムを開催した。「統計的推測方法の理論とその応用」、「計算機支援の統計手法、理論と応用およびその周辺」、「統計的デザイン、組み合わせ的デザインとその周辺分野」、「時系列解析と統計的金融工学」、「統計モデルによる現象の解析、並びに、その基礎理論」。これら極めて広汎な統計科学分野の諸研究の遂行のなかで、研究者達の研究交流は言うまでもなく、若手研究者の育成も行なった。また、研究展開は、常に国際的な視点で行い、日本とドイツ、ベルギー、フランス、米国、英国、韓国、台湾の研究者を招聘し、彼らとの交流の中で、議論を行い、高度な共同研究を目論んだ。また特に我が国の若手研究者の外国での成果発表も進めた。研究の目的である統計推測や時系列推測の基礎理論は、諸分野に極めて膨大に応用され、またその応用から基礎理論へのフィードバックが出てきて、輪廻的展開が繰り返されている。
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Research Products
(19 results)