2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19204018
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
田村 元秀 National Astronomical Observatory of Japan, 光赤外研究部, 准教授 (00260018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80208016)
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Keywords | 磁場 / 偏光 / 赤外線 / 星形成 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下の通りである:星形成領域は、我が銀河系の内外を問わず、星間吸収量が大きいため、これまでに得られている磁場の情報は乏しい。我々は、自ら開発した近赤外偏光器を用いて、多数の星形成領域の磁場構造の全貌を明らかにし、領域内の円盤・エンベロープ・分子雲コアの構造などと比較し、また、偏光ベクトルの分散の情報を利用して磁場の強さを求め、磁場が星形成のさまざまな段階で果たした役割を観測的に解明する。さらに、近赤外線とサブミリ波との偏光の違いの有無を明らかにする。これによって、磁場によるダストの整列の問題にも重要な知見をもたらすことが出来る。 今年度は以下のような注目すべき成果を得ることができた。 1. 赤外線による偏光観測から近傍分子雲の磁場構造と星周構造を検出する観測を推進した。その結果を査読天文学術誌に6編出版した(口頭発表は多数につき一部以外割愛)。 2. NGC6334領域では、初めて赤外反射星雲のサーベイを行い、一度に、18個もの反射星雲を検出した。そのうち16個が新検出である。その結果、大質量星の星周構造の進化シナリオを提唱することが出来た。 3. オリオンOMC-1領域におけるコア領域の磁場構造の解明に成功した。磁力線は湾曲しており、大質量星形成に伴う影響と考えられる。サブミリ波から推定される磁場構造とほぼ一致している。 4. 赤外線による銀河中心領域の磁場構造の解明に初めて成功した。 5. S106領域の磁場構造を初めて解明し、星周構造との関連を議論した。 6. オリオン大星雲の赤外線円偏光の広域マップを出版した。
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Research Products
(10 results)