2007 Fiscal Year Annual Research Report
多価イオン状態核の電子捕獲/束縛状態β崩壊半減期と価電子スピンの研究
Project/Area Number |
19204023
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
鈴木 健 Saitama University, 理工学研究科, 教授 (10196842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 貴之 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (10375595)
大坪 隆 新潟大学, 自然科学研究科, 准教授 (70262425)
泉川 卓司 新潟大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (60282985)
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Keywords | 束縛状態β崩壊 / 重イオン蓄積リング / 高分解能TOF検出器 / シリコン半導体検出器 |
Research Abstract |
当該補助金の交付により当該年度は研究目的に沿って, (1)蓄積リング内を周回する重イオンの質量数を同定する為に,粒子飛行時間(TOF)測定装置・高分解能飛行時間検出器の製作・試験を行った。製作したTOF検出器は時間特性のよいプラスチックシンチレータと光電子増倍管(PMT)を組み合わせたものである。シンチレータの厚みとして10μmを用意した。PMTは浜松ホトニクス製H1949及びH2431を用いた。放射線医学総合研究所の医用重粒子加速器から供給される200MeV/uの132Xe,84Kr,56Feビームについて時間分解能を測定した。結果Z>26の核種に関し時間分解能100ps以下を達成したので,本番のドイツ重イオン科学研究所での実験に使用のメドが立った。(山口、大坪、鈴木) (2)一方平行して蓄積リング内を重イオンを効率よく周回させる為の軌道計算も併せて行った。(泉川) (3)また蓄積リング内を周回する重イオンの原子番号同定用にシリコン半導体検出器とその読み出し装置の選定を行い購入でき,新年度の早い時期にR&Dを完了させるべくR&Dの進め方についての打合せを持った。(大坪、泉川、鈴木) (4)科研費の成果としてのKr同位体について論文を執筆、掲載決定した。(全員)
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