2008 Fiscal Year Annual Research Report
多価イオン状態核の電子捕獲/束縛状態β崩壊半減期と価電子スピンの研究
Project/Area Number |
19204023
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
鈴木 健 Saitama University, 理工学研究科, 教授 (10196842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 貴之 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (10375595)
大坪 隆 新潟大学, 自然科学研究科, 准教授 (70262425)
泉川 卓司 新潟大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (60282985)
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Keywords | 束縛状態β崩壊 / α崩壊半減期 / 重イオン蓄積リング / 核破砕片 |
Research Abstract |
(1)重イオン加速器からの238Uビームを1030mg/cm2厚みの9Be標的に照射し入射核破砕反応によってα崩壊核21387Fr87+,22087Fr87+,21286Rn86+,をそれぞれ核子あたり399,403,401(AMeV)で生成分離し、蓄積リングに各々磁気剛性率7.762,8.066,7.838(Tm)で入射する。各々の収量は2400,500,1350個/秒であった。入射された核破砕片は確率冷却によって予備的に冷却され更に電子冷却を用いて運動量広がりを10-6程度にまで冷やし、22087Fr87+の場合、娘核である21685Atは更にα崩壊を重ね21283Bi83+へと崩壊する。これをショットキー法で検出した。(全員) (2)β崩壊半減期実験を次いで行った。重イオン加速器からの核子あたりエネルギー592MeVの134Xeビームを2513mg/cm2厚みの9Be標的に照射し入射核破砕反応によってEC崩壊核12253152+を400(AMeV)で生成分離し、蓄積リングに磁気剛性率8.0Tmで入射させた。入射された核破砕片は確率冷却によって予備的に冷却され更に電子冷却を用いて運動量広がりを10-6程度にまで冷やした。12253I52+の場合EC崩壊を起し娘核である12252Teは安定でショットキー法で検出した。(全員) (3)磁気媒体に記録したデータを日本に持ち帰り、新潟大学・埼玉大学双方で独立に解析している。(全員)
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Research Products
(5 results)