2007 Fiscal Year Annual Research Report
CHOOZ原子炉を用いたニュートリノ振動角θ13の精密検出
Project/Area Number |
19204025
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田村 詔生 Niigata University, 自然科学系, 教授 (00025462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末包 文彦 東北大学, 理学研究科, 准教授 (10196678)
住吉 孝行 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (30154628)
久世 正弘 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00225153)
川崎 健夫 新潟大学, 自然科学系, 助教 (00323999)
原 俊雄 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (50156486)
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Keywords | 素粒子物理学 / ニュートリノ / ニュートリノ振動 / 原子炉ニュートリノ / Double Chooz実験 |
Research Abstract |
本研究は、未だ測定されていないニュートリノ振動パラメータθ13を測定するべく、2009年度末からの実験開始を目指して準備されつつある実験(DC実験)の、特に光電子増倍管(PMT)の準備、シミュレーション・解析のための初期的な態勢を作ることを基本的な目的としている。本年度の具体的実績は、上記の目的に沿って、 ・PMTの基本性能の測定方法の確立と性能の確認をすることを目的として、最終仕様の10インチ口径の光電子増倍管(16本)を、購入し、そのテストを行った。 ・テストは、首都大学東京と新潟大学で独立して行われ、測定結果の相互検証によって、お互いに整合するものであることが確認されつつある。 ・測定の結果に基づくデータと、手法についての技術を、全数テストに対応するために、DC実験の一員であるMaxPlanck Inst. (MPIK)のグループに伝えた。 ・PMTの放射線含有量のテスト、指示具及び磁気シールドの設計、測定技術の確立などを目的として、購入・測定の終わったPMTの一部を、米国・スペイン、ドイツのグループへ送った。前項のことを含めてこれらの結果、予定通りの日程でPMTの実装ができる見通しが立った。 ・一連の全ての測定が行われたもの(8本)については、MPIKでのテストと日本グループによるテストの整合性を確認するために近く、同研究所へ送ることになっている。 ・国内でのテスト手法の確立に伴い、大量テストをする場所としている東工大へ、テスト装置一式が送られ、大量テストの最終準備を行っている。 ・シミュレーション、DAQに関しても責任者等DCグループでの重要な役割を果たしつつ、着々と進展している。 ・2008年3月には、DC実験の全体ミーティングを国内(神戸)で行うなど、中心的な役割を果たしつつある。 ・多くの国際研究集会でも、報告等を行いつつある。
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Research Products
(16 results)