2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19204034
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
青木 晴善 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授 (60302246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉本 義夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70111250)
落合 明 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (90183772)
木村 憲彰 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (30292311)
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Keywords | 低温物性 / dHvA効果 / f電子化合物 |
Research Abstract |
(1)Ce_xLa_<1-x>Ru_2Si_2の試料作製を行い、磁気測定により、Ce濃度-温度、Ce濃度-磁場の関数として磁気相図を明らかにした。また、磁場をC軸に平行に印加した場合、メタ磁性転移よりも高い磁場領域で、すべてのCe濃度でdHvA信号の観測に成功し、フェルミ面、有効質量は連続的に変化すること、また、信号強度は高濃度のCeを含む合金でも高々1/10程度しか変化しないことを明らかにした。これらにより、メタ磁性転移よりも高い磁場ではf電子は局在性を保ったままであることを明らかにした。また、C面内に磁場を印加し、メタ磁性転移よりも低い磁場でのdHvA効果の検出に成功した。CeRu_2(Si_xGe_<1-x>)_2系との比較を行うために新たに試料作製を行った。磁場をC面内に加えた場合においても信号の検出に成功した。Ce_xLa_<1-x>Cu_6、Ce_xLa_<1-x>Sn_3については試料作製を試みたが純良試料の作製には至っていない。 (2)CeRu_2Si_2に化学的な圧力を加えた系Ce_<1x>Y_xRu_2Si_2を作製したが、良好なdHvA信号の観測に成功していない。 (3)U_<1-x>M_xPd_3(M=Y, La, Zr, Th)の単結晶作成を行った。いずれも単結晶の育成には成功したが、M=Thのときだけ、dHvA効果の観測に成功した。低いTh濃度では周波数はほとんど変化せず、UPd_3のf電子はほとんど局在していることを明らかにした。また、四極子転移温度のTh依存性を調べ、Thとともに急速に転移温度が減少することを明らかにした。 (4)強磁場電子状態に関する理論的な検討を行った。 (5)希釈冷凍機温度での比熱の測定装置の立ち上げを行った。
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