2007 Fiscal Year Annual Research Report
複合体としてのマントル岩石物性:試料合成・弾性測定・モデリングによる実証的研究
Project/Area Number |
19204044
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
米田 明 Okayama University, 地球物質科学研究センター, 准教授 (10262841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂 智男 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 教授 (40260666)
山崎 大輔 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 准教授 (90346693)
芳野 極 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 准教授 (30423338)
シャツキー アントン 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 研究員(COE) (90379818)
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Keywords | 複合弾性 / 有限要素法 / 共振法 / 高圧相鉱物 / レーザー測位計 / レーザードップラー振動計 / ポロシティ |
Research Abstract |
平成19年度では、高性能パソコン(64ビット、32GBRAM)、レーザー共焦点測位装置、レーザードップラー振動計などを導入した。高性能パソコンの導入により、ポロシティを含むシステムの巨視的弾性定数を見積もる研究が格段に進歩した。つまり、メモリーを増強したことにより3次元解析が可能になった。2次元では有限要素法の結果を解析的に表現する作業を進めてきたが、完全な解と確信できる解析式をいろんな場合で見出すことに成功している。本研究は最初から弾性異方性を含めて行っており、等方性の仮定を置かない複合弾性論の成果としては実質上最初のものになると自負している。 レーザー共焦点測位装置は高圧装置で合成した微小単結晶のサイズは形を正確に測定するために導入した。本装置の適切な使用法を習得し明快なデータが得られるようになっている。現在、最初の結晶について形の測定をおこなっている。それが終了すると、結晶の軸だし整形をおこない、共振法測定にすすむことになる。レーザー共焦点測位装置は一般的な計測器なので本来の目的以外にも使用可能である。一つの応用として、加圧後のアンビル・ガスケットの変形を測定している。これらの知見は高圧実験方法の改善にフィードバックされ、さらには良質の高圧相鉱物単結晶合成技術として本研究計画の進展に寄与すると期待できる。 レーザードップラー振動計は各種複合体の振動を直接モニターするための装置である。現在、XYステージと組み合わせて振動分布を面的に測定するシステムを開発中である。大体できているが、高速化などの改善を行っている最中である。
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Research Products
(15 results)