2008 Fiscal Year Annual Research Report
糖およびDNAとカーボンナノチューブのハイブリッド物質の創製と評価
Project/Area Number |
19205003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
篠原 久典 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 教授 (50132725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北浦 良 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (50394903)
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Keywords | 単層カーボンナノチューブ / 二層カーボンナノチューブ / DNA / 高速液体クロマトグラフィー / カーボンナノチューブ・ハイブリッド物質 |
Research Abstract |
初年度で合成した天然DNAがラップした単層、二層カーボンナノチューブのGPCカラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによる分離と精製、およびその評価を行った。現在まで、カーボンナノチューブの分離の報告はいくつかなされているが、これらのうち、ほとんどすべての報告が再現性に乏しいか、分離が十分ではない。カーボンナノチューブの分離と精製は、基本的にはフラーレンの分離精製と同様に高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で行われるべきものであるが、ナノチューブを分離する適当なカラムが今までは無かったために、現在に至るまで一つの例外を除いて、分離精製はうまくいっていない。2003年にデュポン研究所のZhengらが報告した、水溶性単層カーボンナノチューブのHPLCによる分離精製に用いたカラム(移動相:SepaxTechnologies社製)は、再現性良く単層カーボンナノチューブの長さに関する分離を行った唯一のカラムである。申請者の研究グループもこの移動相を早くから入手して、プレリミナリーに合成したシャケ精子DNAをラップした単層カーボンナノチューブのHPLCによる分離精製を試みた。その結果、3つの長さ分布にほぼ分離することに成功した。これら分離精製法をさらに発展させて、天然DNAがラップした単層、二層カーボンナノチューブの高速液体クロマトグラフィーによる分離と精製を行うことに成功した。分離結果の評価は、基板上へ滴下した水溶性カーボンナノチューブ・ハイブリッド物質のAFM観察、共鳴ラマン分光およびPL(フォトルミネッセンス)を用いて評価した。また、高分解能透過型電子顕微鏡でサイズ分離された糖あるいはDNAがラップされた、二層カーボンナノチューブの構造を評価することに成功した。
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Research Products
(36 results)