2007 Fiscal Year Annual Research Report
精密な界面ラフネス制御による超選択的・高感度HPLC固定相の開発
Project/Area Number |
19205011
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊原 博隆 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10151648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高藤 誠 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (50332086)
永岡 昭二 熊本県産業技術センター, 材料開発部, 研究参事 (10227994)
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Keywords | ナノコンポジット / ポリスチレン / クロマトグラフィー / 懸濁重合 / ナノ構造制御 / ラフネス界面 |
Research Abstract |
本研究はるる、高感度かつ高選択性な液体クマとグラフィー用の固定相の開発を目指すものであり、固定相の界面ラフネスを物理的および分子レベルでの両視点から精密に制御することを特徴としている。液体クロマトグラフィーは、現代の分離・分析科学において必要不可欠な技術・システムとなっており、超微量分析から大量の分取・精製にまで幅広く利用されている。本年度は、新規な分離基材を指向した粒子の作製を行った。具体的には、ポリマー粒子界面にシリカ粒子を単分子膜状に被膜・固定化した粒子-on-粒子を作製した。まず、メタクリロキシプロピルトリメトキシジランをシリカ粒子に導入する事により、シリカ粒子のビニル化および疎水化処理を行った。次に、スチレン、エチレングリコールジメタクリレー、ビニル化シリカ粒子の混合液をPVA水溶液中で懸濁重合することで粒子の調製を行った。走査型電子顕微鏡観察により、得られた粒子はシリカ粒子をポリマー粒子界面に単分子膜状に被膜・固定化した粒子であることが確認された。さらに、得られた粒子に対して臭素付加を試みたところ、元素分析より、臭素付加前後でのC%値の減少から粒子-on-粒子表面のシリカ粒子にビニル基が残存していることが推察された。一方、分離機能相となるポリマー鎖の導入についても併せて検討した。従来の"graft to"にかわり,ATRP"graft from"法を採用することによりポリマー相の高感度化が達成され解選択性も向上した。
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Research Products
(11 results)