2008 Fiscal Year Annual Research Report
界面精密構造制御による高性能グリーンナノハイブリッド材料の構築
Project/Area Number |
19205031
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高原 淳 Kyushu University, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
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Keywords | イモゴライト / 有機無機ハイブリッド材料 / ポリ乳酸 / 界面構造制御 / 生分解性ポリウレタン / 生分解性 |
Research Abstract |
1,イモゴライトナノフィラーの表面処理 界面相互作用制御を目的としたイモゴライトの表面処理を検討した。マトリクス高分子と相互作用の強い官能基を導入するために、イモゴライトのA1-OH基と強い相互作用を示すリン酸基を片末端に、もう片末端に重合性官能基を有する有機低分子化合物をイモゴライト表面に導入した。表面への官能基の導入は赤外吸収スペクトル測定、X線光電子分光測定、熱重量分析(TGA)測定に基づき評価した。 2.(天然ナノファイバー/ポリマー)ハイブリッドの調製と物性評価表面修飾イモゴライトを用いてメタクリレート系モノマーをその場重合しハイブリッド化を行った。ハイブリッド材料の物性を、動的粘弾性測定、DSC測定などに基づき評価し、力学特性の向上を明らかにした。 3.(生分解性ポリウレタン/ポリ乳酸)ハイブリッド材料の調製とその物性・生分解性評価 環境調和型のマトリクス高分子としては市販のポリ乳酸(PLA)と生分解性ネットワーク高分子(セグメント化ポリウレタン(SPUU))のブレンドを調製した。ブレンドにより生分解性を保持しつつ脆性が低下することを確認した。
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