2007 Fiscal Year Annual Research Report
臨界密度以上のプラズマでの相対論的レーザー光自己集束現象の研究
Project/Area Number |
19206099
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 和夫 Osaka University, 工学研究科, 教授 (70171741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 公伯 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80225614)
羽原 英明 大阪大学, 工学研究科, 助教 (60397734)
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Keywords | 高速点火 / 相対論的自己集束 |
Research Abstract |
本年度は課題目標である相対論的自己集束実験のツールを構築する目的で幾つかの検出器の整備を行った。まず自己集束の様子を、制動放射X線によるプラズマ自発光2次元画像計測を行う目的でX線ピンホールカメラを作成し、さらに筒頭に永久磁石を取り付けシングルヒット計測法によるプラズマ媒質のkα線計測が同時に出来るように改良した。これにより計測したkα線の強度から、生成された高速電子数を直接計測できるようになったことで、高速点火においてレーザーから高速電子へのエネルギー変換効率を計測するというプラズマコア加熱に直接関連する非常に重要なパラメータを調べることが可能になった。 さらに自己集束時の高速電子スペクトルの空間分布を計測することは、高速電子からプラズマコアへのエネルギー付与を考えるめに非常に重要となる。そのため、レーザー軸から40度まで数度刻みに多方向から電子スペクトルを計測できる多方向ESMの開発を行った。モンテカルロコードで爆縮プラズマにおける高速電子の散乱を見積もり、それにより角度刻み、範囲、エネルギー範囲などを決定した。 また生成された高速電子スペクトルを計測する手法として、高速電子が誘電体物質を通過するときに生成するチェレンコフ光を計測する目的でICCD(インテンシファイドCCD)を整備した。 以上の計測器を用いた計測器調整のためのプラズマ実験を大阪大学レーザーエネルギー学研究センターのGMIIレーザーシステムで4月に行う為にターゲットや他の計測器の準備を行った。
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Research Products
(4 results)