2009 Fiscal Year Annual Research Report
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19206102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上坂 充 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30232739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春山 満夫 独立行政法人原子力研究開発機構, 超高感度U・Pu非破壊検査法開発特別グループ, グループリーダー (60446466)
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Keywords | 核物質探知技術 / 爆薬探知技術 / 2段シンチレータアレイ / 単色X線 / リストモードMCS測定器 / (n,γ)反応 / 中低速中性子及び熱中性子 |
Research Abstract |
1.KeV単色X線CT:手荷物隠ぺい核物質の検査に向けた2段シンチレータ開発において検出部の基礎デバイスをMonte carloシミュレーション結果に基づいて設計した。そして実用システムの実証実験を行い、鉛と鉄の識別することができた。特に中性子検査で探知できない場合を想定し、polyethylene,polyvinyl chloride,boron入りガラス隠蔽材の中に金属サンプルを入れて撮影を行い、得られた実効原子番号イメージ結果から鉄と鉛が識別できることを確認した。爆発物探知実験では爆発物を模擬したアセトン、メラミンのX線撮影を行ったものの識別できず、単色性の高いX線で識別度を上げる方法を考えた。この方法においてはX線管とフィルターを用いて27と56keVのピークを持つ単色X線の発生ができた。 2.中性子問いかけ法:核物質探知技術では昨年度実施した中性子輸送シミュレーションで鉄体系でのバックグラウンドの低減効果の確認のための測定実験を行い良好な結果を得ることができた。また、短時間で効率よく核物質を探知するためにリストモードMCS測定器を導入し解析手法について試験研究を行った。爆薬探知技術では、昨年度に整備したBGO、NaI及びGe検出器を用いて14MeV高速中性子照射による(n・γ)反応特性実験を行うと同時に、爆発物特定方法については、中性子輸送シミュレーション計算により中低速中性子及び熱中性子に対する(n・γ)反応を利用した各種の爆発物のγ線スペクトルを求め、爆薬ごとの捕獲γ線エネルギー分布パターンの認識技術について考察を行った。また、反応特性実験では、爆薬と元素構成が類似しているメラミンを用いた測定実験を行い、爆発物に多く含まれる窒素の(n,γ)反応に起因する10.85MeVのγ線ピークを確認することができた。
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Research Products
(10 results)