2009 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク質の動的複合体形成による細胞骨格制御の構造生物学
Project/Area Number |
19207010
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
箱嶋 敏雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00164773)
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Keywords | Rhoキナーゼ / +TIP / 微小管 / アクチン / 細胞接着 |
Research Abstract |
1)血管平滑筋収縮制御するRhoキナーゼの機能制御の構造的基礎:RhoキナーゼのC-末端局在ドメイン,特に,PHn-C1L-PHcドメイン試料のNMRスペクトル解析,結合実験等と構造決定の論文発表の準備を進めた. 2)細胞膜タンパク質のアクチン細胞骨格系を通した機能制御の構造的基礎:昨年発表したERMタンパク質のN-末端のFERMドメインとCD44との複合体構造の論文を更に発展させて,CD44と相互作用するRacのGEFであるTiam1のドメイン解析や,構造解析を推進した.相互作用の本体として同定した新規なPHCCExドメインの構造解析にも成功して,その構造情報を用いた相互作用解析では,Tiam1がどのような配列を認識するのかを決定できた. 3)微小管伸張の動的制御:微小管と相互作用するミオシンとして注目されているmyosin-Xの相互作用ドメインの解析を進めて,積荷認識や微小管結合ドメインのタンパク質試料を調製することに成功した.さらに,積荷として重要な神経細胞のaxon伸長のガイダンス因子netrinの受容体であるDCCや,細胞接着分子integrin都の相互作用を解析した. 4)その他:重要な植物ホルモンであるジベレリンの受容体下流のタンパク質の調製スクリーニングを実行した.また,平成21年12月に,ストリゴラクトンの受容体候補タンパク質については,組み換えタンパク質試料の調製を可能として,構造解析可能な結晶を得ることができた.
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Research Products
(24 results)