2007 Fiscal Year Annual Research Report
科学を基礎とした食品安全行政/リスクアナリシスと専門職業、職業倫理の確立
Project/Area Number |
19208021
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
新山 陽子 Kyoto University, 大学院・農学研究科, 教授 (10172610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春日 文子 国立医薬品衛生研究所, 食品衛生管理部, 室長 (40183777)
五十君 靜信 国立医薬品衛生研究所, 食品衛生管理部, 室長 (70212743)
松本 恒雄 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20127715)
細野 ひろみ 京都大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (00396342)
工藤 春代 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教 (60452281)
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Keywords | リスクアナリシス / 食品安全行政 / リスクコミュニケーション / 職業倫理 / リスク認知 / リスクリテラシー / リスクアセスメント / リスクマネジメント |
Research Abstract |
食品安全行政のために実効性のあるリスクアナリシス手法の開発と専門職業・職業倫理の探求をめざし、以下の研究成果をあげた。(1)リスクアセスメント、リスクマネジメントの連携のとれた実施手法の検討について、諸外国のリスクアセスメント報告書などをサーベイし、考え方や手法の整理を行った(春日、筒井、五十君)。(2)リスクマネジメントにおける政府と地方自治体の連携の検討について、農林水産省、兵庫県、京都府、岡山県、鹿児島県などを対象にヒアリングを実施し、現況をとりまとめた(矢坂、清原、工藤)。(3)リスクコミュニケーションのあり方を検討するための基礎研究Iとして、リスクリテラシー尺度を作成し、リスク情報のサンプルサイズの与える影響を大学生を対象にした模擬データ実験により明らかにした(楠見他)。(4)同基礎研究IIとして、日本、韓国、ベトナム、アメリカにおいて、約50名の被験者に個人面接のラダリング法を用いて、食品ハザードのリスクの知覚度合いとその背景となる要因を把握するための調査を実施した。これまで多様なハザードについて国際的に検証されてきたSlovic(1980)の心理的なリスク特性要因とは異なる要因を検出することができた(リスク研究学会、日本農業経済学会において報告)。この結果をもとに、欧州、アジア、アメリカで大量調査を実施するためのアンケート調査票の質問肢を開発し、日本、フランス、ドイツ、中国、アメリカ向けの調査票を作成した(新山、細野、清原、工藤、河村、田中他)。(5)農業倫理、食品企業倫理、食品技術者倫理の探求のための、文献サーベイ、食品企業へのヒアリングを実施した(新山、細野、工藤、秋津、辻村他)。
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Research Products
(6 results)