2007 Fiscal Year Annual Research Report
ERから細胞膜へ:膜骨格裏打ちユニット小胞の細胞内トラフィックと疾患
Project/Area Number |
19208027
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
稲葉 睦 Hokkaido University, 大学院・獣医学研究科, 教授 (00183179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 耕太 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 准教授 (50283974)
山本 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50166823)
安居院 高志 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (00212457)
高桑 雄一 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40113740)
大塚 弥生 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 特任准教授 (30396303)
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Keywords | 細胞膜 / 小胞体 / トラフィック / 膜骨格 / 遺伝性疾患 / アニオン交換輸送体1 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
小胞体(ER)における膜骨格基本構造の形成と細胞膜への輸送を、赤芽バンド3(AE1)/グライコフォリンC(GPC)の遺伝子改変マウスの赤芽球前駆細胞、あるいは赤芽球系培養細胞で実証することを目的とした基礎研究を行い以下の結果を得た。 A. α-スペクトリン、アンキリン、ならびにGATA-1の各遣伝子プロモーター制御下に、細胞外第4ループにFLAGタグを組み込んだマウスAE1(AE1-L4FLAG)を発現するべクターを作製した。現在、これらの構築遺伝子を用いてAE1トランスジェニックマウスAE1tgの作成が進行中である。一方、GPCノックアウトについては、GPC遺伝子のターゲッティングベクターへの組み込みを終えた段階であり、今後GPC^<-/->マウス、ならびにGPC^<+/->とAE1^<+/->のダブルノックアウト系統の作出を試みる。 B. 上記組み換え遺伝子を、HEK293、MEL細胞に導入し、その発現レベルや発現部位等の解析を行った。いずれの構築もCMVプロモーターの場合と比べると基本発現レベルは低かった。CMV構築ではAE1-L4FLAGの良好な発現と細胞膜への分布が認められた。したがって、これらの赤芽球系特異的発現構築を用いてAE1tgマウスでのAE1の発現が生じれば、それは生理的な膜骨格形成を反映した動態を示すものと考えられた。 C. AE1の分子シャペロンとされるGPAの遺伝子とポリペプチド、ならびに糖鎖付加の解析を行い、当該実験に用いる犬と牛のGPAの分子実態を明らかにした。
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Research Products
(12 results)